高校野球に新たな風 7イニング制導入の動き
日本高校野球連盟は、2028年に開催予定の第100回記念選抜高等学校野球大会を前提に、全ての公式戦で7イニング制を採用することを推奨する最終報告書を発表しましたこの通知は、高校野球の公式戦におけるイニング数の見直しを図るもので、特に海外での7イニング制の実施に倣った形です
カナダの高校野球に触れた山口アタル選手の見解
プロ野球日本ハムファイターズの山口アタル選手(26)は、カナダの高校野球での経験について語りました彼によると、カナダではクラブチームがメインで、通常の週末には7イニング制で4試合を行い、シーズンは4月から8月まで続きます
また、日本の高校野球よりも練習時間が短く、家庭での自主練習が重視されています
日本とは異なる投手起用
山口選手は、カナダでは120球程度で7イニングを完投することがあるが、その場合は次の試合との間に1週間の休息が設けられるとして、プロのようなローテーション制度を持っていると述べましたこれに対し、日本の高校野球ではエース投手が連続で投げることが一般的で、多くの親もそれを心配する傾向が強いようです
高校野球の今後のあり方
山口選手は、7イニング制への移行について懸念の声が存在することを認識しつつ、学生には野球以外にも多くの大切な時間があることを強調しましたまた、大学進学やプロへの道を目指す選手にとって、ケガを避けることが重要であるとし、指導者もそうした観点からプレーを見守る必要があるとの意見を述べています
高校野球におけるイニング数の見直しは、選手の健康を考慮した取り組みでもあり、選手自身の成長に寄与する内容と言えます
日本の高校野球界が新たな方向性を模索していることが伺えるでしょう
高校野球における7イニング制の導入をめぐる議論は、選手の健康や教育とのバランスを考えた有意義なものであると感じます。カナダの例を基に、日本の野球界も進化するべき時がきたのかもしれません。選手たちがより良い環境で野球を楽しむために、今後の動向に注目したいと思います。
キーワード解説
- 7イニング制とは? 野球の試合を通常の9イニングではなく7イニングで行う方式で、短縮された試合時間や選手の健康を考慮した制度として注目されています。
- クラブチームとは? 特定の学校に依存せず、地域や市町村に基づく野球のチームで、選手自身の選択によって参加することができる形式です。
- ローテーション制度とは? 投手が試合の間に休息を取り、複数の投手が交代しながらマウンドに立つ仕組みで、選手の疲労を軽減する目的があります。

