FA移籍には、大物選手の動向だけでなく、人的補償が不要なCランク選手が争奪戦の対象になることも珍しくない
今回は、近年にCランクでFA移籍した井納翔一選手の経歴を詳しく見ていく
井納翔一選手のプロフィール
井納翔一選手は、右投右打の投手で、身長188㎝、体重94kgの体格を持つ1986年5月1日生まれで、木更津総合高から上武大学、NTT東日本を経て2012年のドラフトで横浜DeNAベイスターズに3位指名され入団した
プロ入りからの活躍
入団初年度から5勝を記録し、プロ2年目の2013年には11勝を挙げるなど、将来のエース候補と期待されていた井納選手しかし、2015年以降は防御率3点台が続き、個人成績は負け越しのシーズンが多くなってしまった
FA権の行使と移籍
2020年、井納選手はFA権を行使することを宣言したCランク選手であるため、移籍先に人的補償が発生しない点も、彼を獲得したい球団にとっては大きな魅力となった
東京ヤクルトスワローズがその獲得に動く中、DeNAとの残留交渉や読売ジャイアンツとの交渉を経て、巨人への移籍を決断した
巨人での挑戦
巨人に移籍した初年度から開幕ローテーション入りを果たすも、思うように成果を出せず、すぐに二軍降格2年目も登板機会は限られ、わずか7試合の登板で、防御率1.80という成績を残したものの、オフに自由契約となり、同年限りで現役引退を発表した
井納翔一選手の移籍経歴は、プロ野球界におけるFA移籍の重要性と、選手としての難しさを教えてくれます。彼の苦闘は、多くの球団においてCランク選手がどのように評価されているかを示しており、今後の動向にも注目が必要です。
キーワード解説
- FA(フリーエージェント)とは?選手が所属する球団との契約が終了した際に、他球団と自由に契約交渉ができる制度のことを指します。
- Cランク選手とは?主にFA移籍の際、人的補償が発生しない選手のことを指します。特に移籍がしやすく、多くの球団が狙うことが多いです。

