阪神、シリーズ第4戦でソフトバンクに惜敗 – 課題残る打線の展開

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【今中慎二の目】◇29日 SMBC日本シリーズ第4戦 阪神2―3ソフトバンク(甲子園) この試合では、阪神タイガースが8回に2点を返すも、最終的には一歩及ばず、ソフトバンクホークスに敗れた

阪神の打線は序盤から積極的なアプローチを見せたものの、相手先発投手の大津に対して、中盤以降の打撃に改善の余地が見受けられた

積極性が裏目に

阪神打線はこの試合、早いカウントから打っていく姿勢が目立ったが、特に注目すべきは相手の大津投手が日本シリーズ初先発の若手であったことだ

一般的に、経験のある投手に対しては打席でじっくり球を見極めることが重要である

この日、大津は5回で59球を投げ終えたが、阪神打線は相手のペースに飲まれてしまった

敗因としての球数管理

特に2回、坂本選手が四球で出塁し、小幡選手が初球のチェンジアップを打ってしまう場面は痛恨だった

四球の後の初球を狙う戦術はセオリーとしては正しいが、その球が本当に狙える球であったかは疑問だ

この試合では、阪神が相手投手に十分な球数を投げさせることができず、結果としてリリーフ陣に接続できなかった

阪神の「らしさ」とは

今季の阪神はペナントレースで好成績を収めてきたが、この日本シリーズではその強さが発揮されていない

相手投手の球数を減少させてしまったのは大きな痛手で、阪神らしく、四球を選ぶ賢さや相手のミスを見逃さない鋭さが必要とされている

盛り返しの兆し
しかし、終盤の8回には先頭の近本選手が安打で出塁し、中野選手の四球を経て、佐藤輝選手が適時打を放つなど、活気を見せる場面もあった

この流れを次の第5戦に持ち込み、最後の試合で本拠地・甲子園らしさを取り戻してほしいところだ

今回の試合は、阪神がこれまでの持ち味を発揮できず、打線に課題が残る内容となってしまった。特にリリーフ陣との引き継ぎが上手くいかず、勝ちが遠のいた印象が強い。今後の試合に向け、どのように打線を支えるかが鍵となるだろう。
キーワード解説

  • 日本シリーズとは?- 日本のプロ野球のクライマックスシリーズに該当するもので、リーグ代表チーム同士が日本一を争う壮大な大会です。
  • リリーフ陣とは?- 先発投手が投げ終わった後に登板する投手たちのことを指し、主に試合の終盤を任されることが多いです。
  • セオリーとは?- 一般的なルールや方針を指し、野球を含むさまざまなスポーツで共通して用いられる戦術の基盤になります。

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