ソフトバンク、日本シリーズ制覇も阪神の主力選手に移籍の影響が懸念される
10月30日に甲子園で開催された「SMBC日本シリーズ2025」第5戦で、ソフトバンクが阪神を3-2で制し、4連勝によって2020年以来5年ぶり12度目の日本一に輝きました阪神の先発、大竹耕太郎は緩急をつけた投球で古巣のソフトバンク打線を6回でわずか3安打無失点に抑えました
阪神の打線も活発で、2回には坂本誠志郎が適時打を放ち、5回には佐藤輝明が5試合連続の適時打を記録
試合は阪神が2-0とリードしたまま8回に進みました
しかし、8回には3番手の石井大智が柳田悠岐に2ランホームランを許し、試合は振り出しに戻ります
延長戦に突入すると、11回の表に村上頌樹が先頭の野村勇に勝ち越しのソロを許し、阪神は追い込まれました
11回裏、先頭の佐藤輝が四球で出塁しましたが、後続が続かず試合は終了
今シーズンを圧倒的な強さで過ごした阪神でしたが、日本シリーズでは1勝4敗という結果に終わり、再度の日本一には達しませんでした
一方、この日本シリーズの終了により、移籍活動が本格化していますが、特に注目すべきは阪神のリードオフマン、近本光司選手です
近本選手は関西学院大学から2018年にドラフト1位で入団し、ルーキーイヤーの19年には153安打を超える159安打を記録しました
2021年には178安打で最多安打のタイトルを獲得しており、今季も32盗塁で6度目の盗塁王に輝いています
プロ7年目の今季は140試合に出場し、打率.279、3本塁打、34打点を記録しました
彼は優れたバットコントロールを持ち、走攻守全てを兼ね備えた選手であり、チームにとって非常に重要な存在です
すでに阪神球団も慰留の姿勢を示していますが、もし近本選手がFA(フリーエージェント)宣言をした場合、彼のような安定した力を持つ選手は貴重であり、他球団との争奪戦が予見されています
昨オフには主軸の大山悠輔選手がFA宣言し、巨人が追いかけた注目の争奪戦が記憶に新しいところです
結果的に大山選手は残留を決めましたが、今オフもまた激しい動きが予想されます
近本選手の去就に今後は大きな注目が集まりそうです
今回の日本シリーズでは、ソフトバンクが王者の座を取り戻した一方で、阪神の主力選手の去就が注目されています。近本選手のFA宣言には、多くの球団が名乗りを上げると考えられ、今後の動向が気になるところです。
キーワード解説
- FA(フリーエージェント)とは?:選手が契約が切れ、他のチームと自由に契約することができる制度のことです。
- 盗塁王とは?:シーズン中に最も多く盗塁を成功させた選手に与えられるタイトルです。このタイトルは選手の俊足を示す指標でもあります。
- バットコントロールとは?:選手がバットを使ってボールを打つ際の技術を指します。優れたバットコントロールはヒットを多く打つために重要です。

