プロ野球「現役ドラフト」で各球団の12選手が新たな道へ、移籍の活性化狙う

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2025年12月9日、プロ野球界において出場機会の少ない選手の移籍を促進することを目的とした「現役ドラフト」がオンラインで開催されました

このドラフトでは、2019年の秋のドラフトで1位指名を受けた佐藤直樹選手(ソフトバンク)が含まれる12球団の12選手が新たな移籍先を決定しました

現役ドラフトの目的と方法

現役ドラフトは、所属選手の出場機会を増やすための制度で、各球団は自チームの保留選手名簿から「外国人選手」「複数年契約選手」「育成選手」などは除外し、2人以上の選手リストを提示します

そして他球団から必ず1人を獲得することが義務付けられています

会議は非公開で行われ、移籍選手の名前のみが公表される仕組みです

指名の流れと変更点

今回の大会では各球団が獲得希望選手を「予備指名」とし、最も多く指名された球団から「本指名」が行われました

また、今シーズンからは2巡目指名の規定が見直され、指名意思がなくても選手を移籍させることが可能となる新しいルールが追加されました

しかし、2巡目指名は実施されなかったため、議長を務めた日本野球機構(NPB)の保科求己氏はこの結果について検証が必要であると述べました

選手たちの新たなスタート

今回の現役ドラフトでは、各選手が新たなチームでの挑戦に意気込みを見せています

たとえば、佐藤直樹選手は「楽天で浅村選手とプレーするのが楽しみ」とコメントし、過去の経験を強く意識した発言をしています

また、井上広大選手もラストチャンスを感じており、結果にこだわる覚悟を示しました

指名された選手一覧
球団 選手名 ポジション
ソフトバンク 中村稔弥 投手
日本ハム 菊地大稀 投手
オリックス 平沼翔太 外野手
楽天 佐藤直樹 外野手
西武 茶野篤政 外野手
ロッテ 井上広大 外野手
阪神 浜田太貴 外野手
DeNA 浜将乃介 外野手
巨人 松浦慶斗 投手
中日 知野直人 内野手
広島 辰見鴻之介 内野手
ヤクルト 大道温貴 投手
今回の「現役ドラフト」は、プロ野球選手の移籍に新たな機会を与えるものとして、重要な役割を果たしました。特に出場機会が少ない選手たちが新たなチームで活躍するチャンスが広がったことは、今後のチーム編成や選手のパフォーマンス向上につながる可能性があります。
キーワード解説

  • 現役ドラフトとは? 出場機会の少ないプロ野球選手が新たなチームへ移籍する制度です。
  • 予備指名とは? 各球団が希望する選手を事前に指名することで、ドラフトでの本指名に備える方法です。
  • 本指名とは? 予備指名で最も選ばれた選手が、実際にドラフトで選ばれることを指します。
  • 選手保留名簿とは? 各球団が所有する選手のリストで、取引の際に保留されている選手が記載されています。

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