この節目の日を前に、震災を経験した著名人たちが当時を語る企画「あの日、あの時」が始まりました
その第1回では、オリックスの元監督である岡田彰布オーナー付顧問(67)が登場
彼は被災地・神戸を本拠地とするチームの一員として、震災とその後のリーグ優勝を振り返っています
震災当日の記憶
岡田顧問は震災発生当日、高知県にいたため直接的な被害を受けていませんでしたが、激しい揺れで目を覚まし、被災地に戻る道中の光景に衝撃を受けました「伊丹空港はタクシーがいなく、何百人も並んでいた
道は陥没し、変わり果てた街並みが目に飛び込んできた」と、彼は当時のことを思い出します
通常30分で帰るところが、特異の状況下で7時間を要したことも強く印象に残っているそうです
影響を受けた野球シーン
震災は野球界にも大きな影響を与えました本拠地が使用できなく、選手たちは沖縄でキャンプを行う他なく、困難な状況が続きました
3月には東京で行われた会議の最中、地下鉄サリン事件も発生
岡田顧問は「93年の優勝を逃すというシーズンの流れを断ち切り、選手たちに元気を与えようという気持ちだった」と述べます
復興の象徴として
「がんばろうKOBE」という合言葉の元、オリックスはシーズンを戦いました彼らは復興への思いを込めたワッペンをユニフォームに施し、快進撃を見せます
リーグ首位を争うチームとして、多くのファンの期待を背負いながらも、岡田顧問は「どちらかというと、我々は勝つ喜びよりも、被害を受けて苦しんでいる人々に勇気を与えられたらと考えていました」と語ります
次世代へのメッセージ
震災を経験していない新世代の選手たちに、岡田顧問は「前を向いて進んでほしい」と願います実際に震災を経験した世代と、語り継がれるだけの世代との間には大きなギャップがあります
彼はそのことを理解し、知識や経験を次の世代に繋げていく必要があると感じています
この記事では、阪神・淡路大震災の発生から30年の節目に、岡田顧問が震災当日の状況やその後の野球活動について振り返る様子を紹介しています。大震災という試練を乗り越え、野球を通じて多くの人々に希望を与えた彼の姿勢が記されています。
キーワード解説
- あの日、あの時とは?
- がんばろうKOBEとは?