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PL学園硬式野球部の存続危機と桑田OB会長の思い

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活動休止中のPL学園(大阪)硬式野球部の桑田真澄OB会長(56=巨人2軍監督)が、学校存続に対する危機感を強く訴えました

12日に大阪市内で開催されたOB会懇親会に参加した桑田OB会長は、冒頭のあいさつで、現状について「残念ながら何も進展がないという状況です」と述べ、PL学園野球部の復活を前に学校の存続が非常に厳しい状況であることを参加者に伝えました

PL学園は、受験資格がPL教団の会員の子どもに限られているため、生徒数は年々減少を続けています

現在、高校の生徒数は約40人、中学は30人ほど

この減少は3代目教主が2020年12月に亡くなった後、4代目の教主が不在であることによる影響も大きいとされています

桑田氏は「我々は見守ることしかできない

(生徒数を)増やしたいけど増やす方法がない」と切実な思いを表現しました

2023年春には、9年ぶりに硬式野球部に入部を希望していた生徒が現在3年生に昇進しましたが、試合出場の機会を確保するために、合同チームとしての公式戦出場を目指し軟式野球部への転部を検討しています

部員の消滅危機が再び迫っていることについて、桑田氏は「野球は1人ではできないので、その辺は非常に申し訳ない」と謝罪しました

桑田OB会長は、「我々ができることは1つ

それはPL学園野球部の絆を絶やさないことだ」と語り、学校の存続と硬式野球部の復活を強く願い、OB会長としての役割を果たす決意を示しました

新たな野球制度導入についての見解

さらに、桑田OB会長は、日本高野連で検討が進められている「7回制」や「DH制」(デザインated Hitter制)に対する自身の意見も述べました

DH制については「個人的には反対です」と断言し、「大谷(翔平)くんのように二刀流ができる選手もいますから、学生野球はぜひそこを目指してもらいたい」と語りました

一方、7回制については、大学やプロ野球が同日に行われる神宮球場を例に挙げ、「日程を伸ばして午前中に2試合、午後にプロ野球を行うなど、9イニングで実施する方法を模索してもらいたい」と提案しました

主な出席者

氏名 役職/所属
井元俊秀 元監督
中村順司 元監督
片岡篤史 元日本ハム、阪神
宮本慎也 元ヤクルト、日刊スポーツ評論家
野村弘樹 元横浜
入来祐作 元巨人など
PL学園の硬式野球部の存続危機は深刻で、桑田OB会長がその現状を訴えています。生徒数の減少や部員の流出が続く中、学校存続のための具体策が求められています。野球部の復活を願う彼の思いが、今後どのように実現されるのか注目です。
キーワード解説

  • 硬式野球部とは?公式戦で使用される硬いボールを使う野球チームのことを指し、競技性が高い。
  • DH制とは?打撃専門の選手を起用できる制度で、投手が打席に立つ必要がなくなる。
  • 7回制とは?通常の9回に代わって7回で試合を終了する制度で、試合の短縮を目的とする。

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