ここ10年のデータを見てみると、規定投球回に到達した選手は、石川雅規、小川泰弘、過去に在籍していたブキャナンの3名だけである
特に20年以降の5年間では、小川のみが規定投球回に達しており、その影響をもたらしている
規定投球回とは?
規定投球回とは、選手がシーズン中に一定のイニングを投げたと認定されるための基準であり、通常は145イニングがその目安とされているこの基準を満たすことで、選手はそのシーズンの成績を評価される際に重視される
小川泰弘の奮闘
ヤクルトのエース小川は、21年には規定投球回に達しないままでもリーグ優勝を果たし、翌22年も彼一人がその基準をクリアした特に近年、規定投球回に到達した投手がいなかったにもかかわらず、2度のリーグ連覇はチーム力の証明とも言える
期待の若手投手
他にも先発投手としての期待が寄せられているのが吉村貢司郎と高橋奎二、奥川恭伸の3選手である昨季は吉村が138回1/3を投げ、防御率3.19の成績を収めた
特にシーズン終盤は5試合中4勝を収めるなど、素晴らしい安定感を見せており、今後への期待が高まっている
奥川と高橋の成長
奥川は故障から復帰し、昨季も3勝を上げるなど復活の兆しが見えてきた一方で高橋は昨季21試合を投げ、8勝9敗とまずまずの成績を残しており、今後の成長が期待される
これらの選手がしっかりとしたローテーションに組み込まれれば、さらなる成績向上が見込める
今季に向けた期待
ヤクルトには、今季これまで以上に規定投球回に到達する投手が現れることが期待されている先発投手の層を厚くし、得点力の高い打線と共に相乗効果を生むことが、上位進出につながることが期待されている
ヤクルト直近10年の規定投球回到達者
年度 | 選手名 | 投球回 | 勝敗 | 防御率 |
---|---|---|---|---|
2015年 | 小川泰弘 | 168回 | 11勝8敗 | 3.11 |
2016年 | 小川泰弘 | 158回 | 8勝9敗 | 4.50 |
2017年 | ブキャナン | 159回2/3 | 6勝13敗 | 3.66 |
2018年 | ブキャナン | 174回1/3 | 10勝11敗 | 4.03 |
2019年 | 小川泰弘 | 159回2/3 | 5勝12敗 | 4.57 |
2022年 | 小川泰弘 | 153回1/3 | 8勝8敗 | 2.82 |
2023年 | 小川泰弘 | 144回 | 10勝8敗 | 3.38 |
キーワード解説
- 先発投手とは?:チームの試合の最初に登板し、試合全体の流れを作る重要な役割を持つ投手のことです。
- 防御率とは?:投手がどれだけ失点を抑えたかを示す数値で、低いほど優れた成績と言えます。