広島カープ、後半戦に向けた調整と将来の指導者育成に注力

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広島東洋カープは、2025年8月11日に予定されていた阪神戦(マツダスタジアム)が雨天中止となり、連戦の7試合目が白紙に戻った

現時点でセ・リーグにおいて5位に位置する広島は、7月に4勝16敗3分という厳しい成績を記録

その後8月に入り、5勝4敗と挽回の兆しを見せているものの、まだ借金返済には至っていない

新井貴浩監督(48)は、チームの強化を見据えて新たな試みを進めている

特に指導体制の見直しに力を入れ、投手コーチの役割を変更した

今年で3年目となる今季、永川勝浩コーチ(44)をベンチ担当に、昨季までベンチにいた菊地原毅コーチ(50)をブルペン担当に配置換えした

選手育成への意気込み

新井監督は、永川コーチが一軍ベンチを経験したことがないため、実際にその役割を担わせることで、貴重な経験を得ることが重要だと述べた

監督は「やっぱり、こういうのも経験してみないと」と強調しており、コーチが成長するためには多様な経験が必要であると考えている

具体的な試合の例

実際の試合では、ある局面においてブルペンではA投手が準備されていたが、攻撃の展開によりB投手を起用する判断が下された

監督が『やっぱりBで』と伝えた際、永川コーチは『申し訳ありません、Bは準備できていません』と報告

しかし、菊地原コーチはB投手の用意もしており、実際にはBの登板が実現した

この状況は、経験不足からくる意外な困難を浮き彫りにしている

投手コーチの理想像
新井監督は、自身が野手出身であるために投手の気持ちや戦略を理解することの難しさを認めつつ、投手コーチには柔軟な判断をしてほしいとの願望を話した

「投手のことは投手出身でないと、わからないこともある

ただし、試合の進行においては、攻撃のことも考えなければならない」と理解を深める姿勢を見せている

後半戦に入り、広島は投手コーチを昨季と同様の配置に戻した

新たに得た学びを試合に生かし、残る試合での成果を目指す責任を負っている

広島カープの新井貴浩監督は、今シーズンの後半戦に向けて指導者の配置換えを行い、選手だけでなくコーチ陣の経験値向上にも注力している。投手コーチの役割変更を通じて、選手育成のみならず、コーチ自身も成長を促す意図が見られる。特にブルペンとベンチの連携を強化するための取り組みは、今後の試合での成果が期待される。
キーワード解説

  • 投手コーチとは?:投手コーチは、野球チームにおける投手の指導を専門とするコーチであり、選手の技術向上や投球戦略の立案を担当します。
  • ブルペンとは?:ブルペンは、試合中の投手が登板する前に投球練習を行う場所で、リリーフ投手たちが準備を整える重要なエリアです。
  • 配置換えとは?:配置換えは、選手やコーチの役割やポジションを変更することで、新たな戦略を試すために行われる手法です。

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