このように、セ・リーグでは「3割打者消滅の危機」が叫ばれるほど、投手力が優位に立っています
この現象は「投高打低」として知られていますが、いくつかの指標を使ってその実態を検証してみる必要があります
歴史的背景と「2割台の首位打者」
プロ野球の歴史の中で、「2割台の首位打者」が存在したのは1942年、巨人の呉波が記録した.286が唯一ですこの年は、太平洋戦争の影響で物資が不足し、使用するボールが古く、球が飛びにくかったため、打撃成績が低迷しました
実際、打率が.250以上の選手は4人しかいなかったため、非常に異常な年でした
現在のセ・リーグの状況
今季のセ・リーグにおいては、打率が.290すらギリギリという状態です1950年以降、3割打者が最も少ない年があったのは、過去に何度もありましたが、そのいずれもが非常に優れた選手によるものでした
例えば、長嶋茂雄選手や王貞治選手などが名を馳せました
現在の打率ランキングでは、近本光司選手が.291、その他の選手も.290台の打率を記録していますが、3割者はいません
選手たちの成績
| 選手名 | 打率 | 打席数 | 安打数 |
|---|---|---|---|
| 近本光司 | .291 | 436 | 127 |
| 中野拓夢 | .290 | 386 | 112 |
| 佐藤輝明 | .289 | 398 | 115 |
もし阪神がリーグ優勝を早期に決めてしまえば、選手たちは個人成績の向上に専念できる環境が整うでしょう
そうなると、3割打者が現れる可能性もわずかに上がるかもしれません
一方で、規定打席に達する選手で3割に近づけそうな選手はほとんどおらず、DeNAの宮﨑敏郎選手の.285が目立つ程度です
この点からも、今季の打撃成績の低迷は深刻であると言わざるを得ません
現在のセ・リーグは打撃成績が非常に低迷しており、2011年以降のシーズンでは見られなかった「3割打者消滅の危機」に直面しています。投手力の上昇による影響が顕著で、各選手の成績にも反映されていますので、今後の展開が気になるところです。
キーワード解説
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