元プロ野球選手である黒田響生さんが、ジャイアンツアカデミーの講師として子どもたちと野球に打ち込んでいる姿が目に映る
彼は巨人では育成選手としてキャリアをスタートし、将来を期待された大型遊撃手だったが、運命の事故によりキャリアが大きく変わることとなった
黒田さんは敦賀気比高校から2020年の育成ドラフト4位で巨人に入団し、プロ1年目から2軍で試合に出場し、初安打・初打点を記録するなど順調な滑り出しを見せた
しかし、2020年8月に起こった試合中の事故により、彼のキャリアは一変した
事故は3軍戦での出来事で、キャッチャーの送球がランナーに当たり、跳ね返ったボールが黒田さんの右目を直撃した
それによって彼は眼窩底骨折、眼球運動障害、さらには外傷性白内障・緑内障といった重傷を負うことに
手術と入院を経て、彼は視力を失う危機と戦いながら、当時の巨人監督である原辰徳氏からの温かい言葉によって心の支えを得ることができた
“小難があるから有難う”という彼の言葉には深い意味があり、黒田さんはその教えを噛みしめながら生活している
現在、黒田さんは子どもたちの夢を育む立場にあり、彼自身もかつての指導者たちへの感謝を感じながら子どもたちの成長を見守っている
「あの時の監督やコーチがいてくれたから、今がある」と語る姿からは、彼の強い思いが伝わってくる
黒田響生さんがアカデミー指導者として活動を始めたことは、彼自身の過去の経験を生かしたもので、夢を追いかける子どもたちにとって非常に貴重な学びとなります。事故や怪我の経験から学んだことを、若い選手たちに伝えることで、未来のスター選手を育てていくことに貢献できるのではないでしょうか。
キーワード解説
- 育成選手とは?プロ野球チームにおいて、選手なる可能性を秘めた若手選手を育成するために契約される選手のことを指します。
- 眼窩底骨折とは?目の周りの骨が折れてしまう怪我で、視力に影響を与えることがあります。
- 外傷性白内障とは?外部からの強い衝撃によって白内障が生じる状態で、視力が著しく低下する可能性があります。
- 原辰徳監督とは?元プロ野球選手で、現在は読売ジャイアンツの監督として知られています。指導者としての実績も豊富です。

