試合は、3万5,000人を超える観衆が集まる中行われた
この日、織田選手は1点ビハインドの4回から登板し、初球で自己最速タイの152キロを記録した
「悪い流れを変えるという意味で力がこもったかなと思う
球速よりも無失点で横浜に流れをもって来られたのが良かった」と振り返る織田選手は、冷静に試合に臨んでいた
今大会初戦となった敦賀気比(福井)戦では完封を達成したことも影響して、登板時の緊張感が感じられたが、この日は天候にも恵まれ、投球に集中できた
織田選手は、走りの良い直球を軸にしながら、5イニング2/3を投げ、3安打1四球という成績を記録
さらに、5回には2死二塁から中前への同点タイムリーを放ち、甲子園初盗塁も成功させた
「自分で同点にしたかった
盗塁はサイン
アウトになっても次が1番からだったけど、びっくりです」と、思わず冗談交じりに語った
試合の最後には、レフトのスタメン選手である奥村頼選手(背番号1)と交代した
奥村選手は6月に左足を怪我しており、神奈川大会でもそれほど登板できていなかったため、監督からの配慮があった
村田浩明監督は「だいぶよくなってきて、きょう投げて間違いなくよかったので、次からは普通に投げてくれると思います」と期待感を示した
織田選手は、1998年に春夏連覇を成し遂げたエース松坂大輔さん(元西武ほか)のアドバイスを心に留め、これで14イニング2/3を無失点に抑えた
彼は「視野を広くした方がいいと言われた
周りの声が聞こえるようになったし、自分でも声をかけられている
次も勝利に貢献するピッチングをしたい」と意気込みを語った
横浜高校は、大阪桐蔭と並ぶ史上2校目となる2度目の春夏連覇を目指し、次の3回戦では津田学園(三重)との対戦を控えている
織田翔希選手の活躍が光った試合で、無失点の投球だけでなく、打撃面でも貢献したのが印象的です。観衆の期待に応える姿勢は、今後の試合でも注目されるでしょう。次の対戦相手との戦略も気になるところです。
キーワード解説
- 甲子園とは?全国高校野球選手権の行われる特設スタジアムであり、全国の高校が真剣勝負を繰り広げる場です。
- 無失点とは?投手が試合内で相手チームに得点を許さないことを指し、ピッチングの質が非常に高いことを示します。
- 救援投手とは?先発投手が交代した後に試合を引き継ぎ、ゲームを維持または勝利に導くために登板するピッチャーのことを指します。
- タイムリーとは?野球において得点につながるヒットのことを指し、特に相手チームに対して有利な場面で打たれたら重要です。

