伊藤は、これまでの5回にわたる完璧な投球を維持していたものの、6回に先発を交代する事態となりました
完璧な立ち上がりからの誤算
初めの5回では伊藤は、許した安打がわずか1本と、圧倒的なコントロールを誇示しました三回には、門脇選手に140キロの直球を打たれ中前打を許しましたが、その後のバント処理で佐藤輝選手が見事なプレーを見せ、併殺に成功しました
こうして伊藤は5回まで無失点のピッチングを続けていました
6回の勝負所
ところが、迎えた6回に事態は急変しましたこの回、伊藤は先頭打者リチャード選手に中前打を許し、その影響で2死一、三塁のピンチを迎えました
ここで代打として登場した巨人の坂本勇人選手との対決が、試合のターニングポイントを迎えました
坂本の一撃
フルカウントの緊張感の中、伊藤が投じたカットボールが坂本に捉えられると、そのボールは左翼の上段に運ばれ、3ランホームランとなりましたこの一打で巨人は1点差に迫り、その後の交代が迫られた伊藤はマウンドを降りました
2番手の及川がピンチをしのぐ
交代後、2番手で登板した及川は、ピンチに直面しながらも冷静さを失わず、先頭の泉口選手にヒットを許しましたが、キャベッジ選手を見逃し三振に仕留め、何とかピンチを乗り切りました今回の試合は、阪神・伊藤選手にとって大きな試練となりました。5回までのパフォーマンスを見せつつも、6回の逆転劇は野球の厳しさを物語っています。坂本選手の一撃が試合の流れを決定的に変えたと言えるでしょう。
キーワード解説
- 3ランホームランとは?
- カットボールとは?
- ピンチとは?

