中田翔、現役引退を公式発表 プロ野球界の希代のスラッガーがバットを置く
中日の中田翔内野手(36)が、2025年8月15日に名古屋のバンテリンドームにて、現役引退を表明する会見を行った中田は日本ハム、巨人、中日と3球団を渡り歩き、プロ18年間にわたるキャリアで通算309本塁打を記録
その中で、近年の腰痛に悩まされており、「野球を嫌いになりかけていた」と語るほど、理想のスイングから遠ざかっていたことを明かした
彼は、プロとしての結果に徹底的にこだわり続けた中田翔らしく、最後まで誇りを持ってバットを置く決断を下した
中田は会見中、目頭を押さえながら「こういう形で(現役を)終わってしまって情けない気持ちもあるけど、スッキリした」と語った
開幕時には「6番・一塁」としてスタメン入りし、4月19日のDeNA戦で2試合連続本塁打を放つも、その後は腰痛に悩まされ、5月13日には出場選手登録を抹消
痛み止めの注射や電気治療を受けながらも、状態は改善せず、長期のリハビリ生活が続いた
精神的にも追い込まれていく中、7月中旬には引退の文字が頭をよぎり、家族にもその思いを伝えたという
「腰の状態もよくない」と告白しつつ、「満足いくスイングができないようになった」ことも退路を断つ要因となった
8月中旬に行われた会見では、チームがクライマックスシリーズ(CS)争いを展開していたにも関わらず「これ以上、チームに迷惑をかけられない」という中田自身の美学が垣間見えた
中田は、大阪桐蔭高校での華々しい功績を持ち、高校野球の通算本塁打記録を保持
また、日本代表としても2度WBCに出場した
これまでの輝かしい業績の中で「野球は宝物」とし、自身を強くしてくれたのはまさにこの競技であると強調した
今後は腰の状態を考慮しつつファームでの練習を続ける意思を示している
記者会見の中で、彼は「中田翔は中田翔らしく、スタイルは変えてはダメだと思ってやってきた」と自身のスタイルにこだわり、幸せなプロ人生を振り返った
現役生活を締めくくる言葉として「若い子たちと汗をかき、すがすがしい気持ちでユニホームを脱げたら」とし、次世代選手への期待も寄せていた
中田翔のプロフィール
| 生年月日 | 1989年4月22日 |
|---|---|
| 年齢 | 36歳 |
| 身長・体重 | 184cm・107kg |
| 通算成績 | 1783試合、打率2割4分8厘、309本塁打、1087打点 |
キーワード解説
- 現役引退とは?:現役引退とは、選手が競技活動を終えることを指します。多くの場合、年齢や怪我、成績不振などが原因で、この決断を下すことが一般的です。
- 通算本塁打とは?:通算本塁打とは、選手がキャリアの中で打った本塁打(ホームラン)の総数を意味します。本塁打は、試合において最も得点に直結するプレーの一つであり、選手の打撃力の象徴でもあります。
- クライマックスシリーズ(CS)とは?:クライマックスシリーズは、プロ野球のポストシーズンにおける playoff(プレイオフ)形式の大会で、各リーグの上位チームが争い、最終的には日本シリーズ出場枠を争います。

