選抜大会優勝の横浜を相手に、津田学園は選手たちが粘り強く戦ったものの、最終的には勝利を手にすることはできなかった
先発投手の桑山晃太朗(3年)は、最速149キロを記録する左腕として期待された
試合の初めこそ、桑山は3回に失策の影響も受けつつ2点を奪われたが、その後は丁寧なピッチングを徹底した
特に4回と5回は、相手打線を3者凡退に抑える好投を見せた
一方、攻撃陣の奮闘は続かなかった
横浜の先発ピッチャー、織田翔希(2年)を相手に、津田学園打線は6回までわずか1安打と沈黙していた
しかし、7回に入ると1死から4番の犬飼悠之介(3年)を起点に3連打を放ち、満塁の絶好のチャンスを得るも、遊ゴロの併殺によって得点は奪えなかった
8回には、桑山が先頭打者に四球を与え、その後2点を失うという試合の流れを決定づける場面が訪れた
桑山は8回を投げ終えた時点で8安打5失点の成績で降板し、打線も9回には1死一、二塁の好機を作るものの、反撃はならなかった
この試合は異例の中9日の休みが設けられた3回戦となった
津田学園は7日の試合で叡明(埼玉)と対戦し、延長12回にわたる接戦の末、5対4でサヨナラ勝ちを収めていた
また、2回戦では広陵(広島)が部内暴力問題で出場辞退したため、不戦勝となった
これによって、大会本部は特別措置として調整期間中に練習時間を提供
甲子園にて約1時間の練習を行い、試合前には校歌を斉唱して気持ちを高めていた
目指していた2勝目に向けて万全の準備を整えた津田学園だったが、試合間隔の長さや横浜の強力な攻撃に阻まれ、ついに夢の8強進出はならなかった
津田学園の敗退は残念ではあるが、強豪チームである横浜相手に粘り強さを見せたことは評価できる。特に桑山選手のピッチングは多くの反響を呼ぶものだった。今後の彼らの成長に期待したい。
キーワード解説
- 甲子園とは?:甲子園は、おもに高校野球の全国大会が行われる球場で、日本の高校野球の聖地とされています。
- 不戦勝とは?:不戦勝は、対戦相手が参加しない場合に、選手が試合をせずに勝ちとなることを指します。
- 四球とは?:四球は、投手が制球を誤り、バッターがボールを4回見逃した場合に与えられる一塁への進塁を意味します。

