中日が藤浪対策として左打者9人で臨んだ試合、その背景とは?

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◇渋谷真コラム・龍の背に乗って◇2025年8月18日 中日4―5DeNA(バンテリン)—中日ドラゴンズは、対横浜DeNAベイスターズとの試合において、全員左打者のスタメンを組むという異例の策を講じた

これは、同チームの松中打撃統括コーチが試合前に報道陣に説明した内容でもあり、その目的は先発投手・藤浪晋太郎への具体的な対策であるとされている

今シーズン、藤浪は日本復帰後に行った2軍戦で左打者に対して24人中6四球、無死球という成績を記録している一方で、右打者に対しては10人中1四球、2死球という結果となっている

このように左打者に対する被打率が良好であることは、左打者が相対的に対策を立てやすいことを示している

藤浪の投球スタイルは、強力な剛球と制球難の組み合わせが特徴であり、特に右打者には頭部付近にボールが当たる場合が多く、その危険度は非常に高い

特にプロ野球において、藤浪との直接対戦は生死を懸けたものと言っても過言ではない

たとえば、阪神時代に藤浪と対戦した体験者である荒木雅博氏は、彼から受けた死球によって「速いだけではなく強い」との感想を残している

このように、藤浪の160キロを超える速球は、特に右打者にとって脅威であり、そのため打席に立つ際の恐怖は無視できない

全員左打者という戦略は、確かにリスクを軽減するものであり、左打者であれば比較的安心してバッティングに集中できる可能性が高いだろう

このような危険を避けるために、選手たちの工夫が見られるのは、選手生命を延ばすための必死の努力とも言える

試合は惜しくも中日が4時間40分の戦闘を経て5-4で敗戦したが、選手たちが無事で終わったことに喜ぶべきであるという視点がここにもある

このような試合の裏側には、選手たちの心理的負担と、命がけのバッティングが存在しているのだ

今回の試合における中日の戦略は、選手たちの安全を最優先に考えた明確なものです。藤浪の存在がもたらす恐怖は他の選手にも影響を与えますが、全員左打者という選択肢は、選手がより安心して打席に立てる環境を提供しました。今後の試合でも、同様の対策が取られる可能性があるため、注目が集まります。
キーワード解説

  • 藤浪とは? 彼は強力な速球投手であり、そのピッチングスタイルは剛球と制球難が特徴です。特に右打者に対しては非常に危険な存在とされています。
  • 左打者とは? プロ野球選手の中で、左手でバットを持つ打者のことを指します。左打者は藤浪との対戦時に、右打者よりも安全にバッティングができる可能性があります。
  • 死球とは? ピッチャーが投げたボールが打者に当たることを指します。特に体の重要な部分に当たると、選手生命に関わる危険性があります。

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