福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長が、世界の子供たちをつなげるための「世界少年野球大会(WCBF)」を開催し続ける情熱は、85歳となった今も変わることはありません。この大会は、1990年に始まりましたが、コロナ禍で4年間の中断を経て、2024年に再開。第31回は、2024年7月30日から8月7日まで秋田・大仙市で開催されました。
今年の大会には、11か国・地域から参加者が集まり、渡航費や用具などの費用は全てWCBFが負担しています。王会長は、連日の猛暑の中でも子供たちとの交流を大切にし、応援や指導を行っています。「子供たちは毎日成長していくから」と話し、彼らの成長を見届けることに喜びを感じている様子が伝わってきます。
王氏は自身の経験を活かし、「世界の子供たちに野球の楽しさを伝えたい」と語っています。特に、今年はアフリカからブルキナファソの子供たちも参加し、過去の大会で累計100か国に達しました。子供たちは国や人種を超えて友情を深め、心身ともに成長しています。
特に心温まるエピソードとして、ブルキナファソから参加した女子選手がゲーム中にヒットを打つことができず苦しんでいましたが、大会の最終日に見事にホームランを打ったことが話題になりました。この出来事は王会長にとっても嬉しい瞬間だったようです。
王会長は、野球を通じて子供たちが貴重な経験をしながら友情を育むことが未来につながると信じています。彼の努力と情熱は、野球の普及や子供たちの未来を支える重要な活動となっており、今後も続いていくことでしょう。
王会長の活動は、ただのスポーツに留まらず、国境を越えた友情やコミュニケーションを築く大切な機会を生むものです。この大会から始まる新たな友情の輪が、世界の野球界をさらに広げていくことを願っています。


