ナショナルズ・小笠原慎之介、フィリーズ戦で無安打無失点の好投を見せるも惜敗
2025年8月24日(日本時間25日)、メジャーリーグベースボール(MLB)の試合で、ワシントン・ナショナルズの小笠原慎之介投手(27)がフィラデルフィア・フィリーズ戦に登板しました小笠原は3回途中からのリリーフとして出場し、2イニング⅔を無安打無失点で抑える素晴らしい投球を披露しました
試合はナショナルズが2-3で敗れましたが、小笠原のパフォーマンスは光を放っていました
彼は3回1死満塁の場面で登板し、初回は8球粘られた末に押し出しの四球を与えましたが、その後は持ち直し、4回にはシュワバー選手とハーパー選手の強打者を外角のスライダーで抑え、三者凡退に打ち取りました
さらに5回も、通算249本塁打を誇るカステヤノス選手を外角のチェンジアップで中飛に打ち取った結果、スコアボードにゼロを並べました
この日の先発投手であるアービンは、大リーグ公式サイトに対して小笠原を「驚くほどの闘志を持った投手」と称賛し、マウンドでの勝負を好む姿勢を評価しました
また、監督代理のカイロも「投球の本質を理解し、ストライクゾーンを恐れずに攻める姿勢が素晴らしい」とコメントし、小笠原のメジャーでの存在感を強調しました
同僚のヤング選手も、「メジャー再昇格後の彼の投球は楽しみだ
彼はしっかりとした制球力を持っており、新しいロール(リリーフ)を果敢にこなしている」と称賛の声を寄せました
小笠原は1月に中日からポスティングシステムを経てナショナルズと2年総額350万ドル(約5億1000万円)で契約しましたが、オープン戦では防御率が11.25と振るわず、開幕を3Aのロチェスターで迎えました
4月には右腹斜筋を負傷し離脱を余儀なくされましたが、7月にメジャーに昇格しました
初昇格後、最初の2試合で防御率9.45という成績で再び3Aに送られましたが、今月1日にメジャーに再昇格し、リリーフとして9試合に登板し、防御率3.07、WHIP1.09と好成績を残しています
小笠原慎之介選手のフィリーズ戦での素晴らしい投球は、彼の成長と適応力を示すものでしょう。リリーフとしての役割を受け入れ、果敢に攻める姿勢は、今後の彼のキャリアにとっても大きなプラスになるはずです。
キーワード解説
- ポスティングシステムとは?他のチームが選手を獲得するために、契約金を支払わなければならない制度です。
- WHIPとは?投手が走者を出す頻度を示す指標で、1イニングあたりの与四球と被安打の合計をイニング数で割ります。
- 防御率とは?投手が投げたイニングあたりに許した得点の平均を表します。値が低いほど投手の成績が良いとされます。

