彼らが同一チームからシーズン打点の3傑を占めるのは、セ・リーグ初の快挙であり、プロ野球全体でも過去3度しか達成されていない成果である
このトリオは「森大佐」と呼ばれ、ファンの期待を背負いながら打点3連単に挑む
クリーンアップの驚異的な成績
現在、佐藤は78打点で3位に立ち、32本塁打と合わせて初のタイトル獲得を目指している2位には森下が71打点で続き、大山は57打点で3位に甘んじている
この数字は阪神のクリーンアップトリオがいかに強力であるかを物語っている
打点が多い理由
注目すべきは、クリーンアップトリオの打点数こそ多いものの、得点圏打率は意外にも平凡である点だ佐藤は.269、森下は.254という成績であり、いずれもセ・リーグの規定打席を満たす選手の平均.281を下回っている
ただし、大山は.355と素晴らしい数字を記録している
この好成績の裏には、彼らの打席数が関係している
セ・リーグの得点圏打席数ランキングでは、森下が156打席、佐藤が142打席、大山が130打席であり、すべて阪神の選手が独占している
このように、多くのチャンスを得ているからこそ、打点数が伸びているのだ
攻撃を支える選手たち
クリーンアップを支えているのは、1番打者の近本光司と2番打者の中野拓夢だ近本は135安打を記録しており、盗塁も27でリーグ最高を誇る
また、中野は打率.294でセリーグで2位に位置し、リーグ最多の40犠打を記録している
彼らの機動力と打撃が、クリーンアップに得点機会を提供している
過去の事例
過去に打点3傑を同一球団から排出したのは、1979年阪急（現在のオリックス）と2019年西武の2球団のみである阪神がこの偉業を達成すれば、歴史に名を刻むこととなる
阪神タイガースが打点での記録を目指すことは、ファンにとっても非常に期待が高まる出来事だ。また、クリーンアップでの成績向上がチーム全体の士気にどう影響するのか、今後の試合が楽しみである。打点の高い選手たちの活躍により、チームが優勝争いにどのように貢献していくかが見どころだ。
キーワード解説
- クリーンアップとは？クリーンアップは野球で、打順の3、4、5番の選手を指す。これらの選手は主にチームの得点を執る役割を果たし、ホームランや打点を多く記録することが期待されている。
- 得点圏打率とは？得点圏打率は、得点圏（ランナーが2塁か3塁にいる状態）での打率を示す指標。チャンスに強いバッターを判断するための重要な要素である。
