中日、延長戦での勝利の影に潜む滑り込む際のリスクと教訓

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【荒木雅博の目】◇30日 DeNA7―9中日(横浜) 中日が延長戦を制し、4連勝を達成した際に起きた、ある事件に注目が集まっている

中日OBで本紙評論家の荒木雅博氏(47)は「気持ちはよく分かる」と選手に同情しつつ、技術的なアドバイスを行った

試合の重要な場面は、9回表1死一塁

代走の樋口選手が初球に二盗を試みた

ヘッドスライディングの際、タイミングはセーフだったが、体がベースを通り過ぎ、ベースに着いていた手が一瞬離れてしまった

DeNAの遊撃手・京田選手がその瞬間を逃さずタッチアウトとなった

リクエストで覆された判定

樋口選手は一度、セーフとの判定を受けたものの、リクエストによってアウト判定に覆された

このような事態は選手にとって精神的なダメージを与えるため、試合の流れにも影響を及ぼすことがある

荒木氏の教え

荒木氏は自身の若い頃の経験を引き合いに出し、「頭からではなく、足からいくようにした方がいい」と選手にアドバイスした

気持ちが出るあまり、どうしても頭から滑り込みたくなるが、今回はベースから離れてしまいタッチアウトになる危険性があることを指摘した

そうしたリスクを避けるためには、正しいスライディング技術が必要だ

荒木氏は、足から滑り込むことで一度着いたベースから離れることがなく、怪我のリスクも低減できると教えている

荒木氏自身は、足からのスライディングを磨くことで、球団記録の378盗塁を達成した

今回の試合は、中日が見事な勝利を収めた一方で、選手がスライディングの際に学ぶべき重要な教訓を示しています。若手選手はもちろん、ベテラン選手も常に技術向上を目指す必要があります。
キーワード解説

  • ヘッドスライディングとは?選手がベースを狙う際に行う、体を低くして滑り込む技術です。
  • リクエストとは?試合中の判定に対してチームが公式に確認を求める制度で、誤判定を防ぐ役割があります。
  • スライディング技術とは?選手が塁に到達するために必要な技術で、安全に進塁を行うためには正しい方法が求められます。

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