巨人の若手外野手、三塚琉生が1軍デビューを振り返る
巨人のファーム選手の現在を伝える「From G」今回は三塚琉生外野手(21)の特集をお届けする
彼は3年目の今季、育成選手から支配下選手へと昇格し、左打ちの新しい大砲候補として注目されている
6月14日にはプロ初の試合となるオリックス戦に出場したが、球界を代表する左腕、宮城大弥投手との対戦で3打席連続三振を喫するなど、厳しい洗礼を受けた
貴重な1週間、成長の糧に
三塚にとって1軍でのプレーは、選手としての成長に寄与する貴重な経験となった「感覚的には一瞬で打席が終わってしまう」と振り返る中、彼は圧倒的なレベルの違いを知った
特に直球の質が、彼にとっての一つの課題として浮かび上がった
球速への対応力を磨く
宮城投手から直面した球速の壁は、「ピストルのようなフィールで来る」と表現されるほど6月21日に再び2軍に降格後、三塚はスイング軌道を測定し、無駄のない動きを目指して修正を続けてきた
その結果、打率は一時的に3割を切っていたが、現在は3割3分7厘まで上昇した
捨てる勇気が生む打撃力
彼は左投手対策の必要性を痛感し、「打てないボールは打てない」と意識し、捨てる勇気を持つことで成長を遂げた8月24日には、日本ハム戦で歴代最多のホールド記録を持つ宮西投手からヒットをものにし、自信を深めている
三塚は「次の昇格機会には違う姿を見せたい」と強く思っており、冷静さと決意を持って臨む構えを見せている
彼の成長は、失敗を恐れず反省を重ねる中で確実に実を結びつつある
- 三塚 琉生(みつか・るい)
- 2004年5月10日、千葉・柏市生まれ
21歳
小学1年から野球を始め、群馬・桐生第一高校では通算31本塁打を記録
22年育成ドラフト6位で巨人に入団し、6月13日に支配下選手契約を結んだ
182cm、93kgの体格を有し、トレードマークは太い眉毛
座右の銘は「継続は力なり」
キーワード解説
- 支配下選手契約とは?それはプロ野球チームに正式に所属する選手としての契約を意味し、育成選手から昇格する際に必要な契約形態です。
- 直球とは?直球はピッチャーが最も基本的に投げる球で、ストレートとも呼ばれます。ロングバージョンはまっすぐ飛んでいく球ですが、その質によってはバッターにとって非常に打ちにくいものになります。
- スイング軌道とは?スイング軌道はバッターがバットを振るときの動きや角度を指します。この軌道の良し悪しが打撃の成功に大きく影響します。

