プロ野球に見る「投高打低」現象、田尾安志氏が指摘

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月29日に放送された「ニッポン放送ショウアップナイター」の中で、元プロ野球選手で解説者の田尾安志氏が、現在のプロ野球における「投高打低」現象について言及しました

この現象とは、投手のパフォーマンスが向上し、打者の成績が落ち込む状況を指します

田尾氏は「寂しいことですね

もっと多くの3割バッターが出てきて欲しい」と述べ、視聴者に対して投手と打者のバランスの重要性を訴えました

彼は、投高打低の主な原因を「先発完投」の減少に見出しました

過去の時代では、先発投手は9回を投げ切ることが一般的であり、これにより疲労が蓄積した投手を狙うことができたと説明します

「今では、投手は100球を超えることが少なく、その際には次の新しい投手に交代することが普通です

そのため、フレッシュな投手と対戦することが多くなり、疲れた投手を打ち崩す機会が減りました」と田尾氏は分析しました

現在、3割打者として名を馳せているのは、楽天の村林一輝(打率.303)とオリックスの太田椋(打率.300)の2名のみであり、セ・リーグでは広島の小園海斗がリーグトップながら打率は.296であり、3割打者の不在は明確です

これらのデータは、近年の打撃不振を象徴しています

解説を通じて、田尾氏はプロ野球における攻撃と防御の力の転換を警鐘し、今後の打撃向上に期待を寄せています

現在のプロ野球は投手が非常に優れたパフォーマンスを発揮している一方で、打者が結果を残せていない状況が続いています。田尾安志氏の指摘は、そんな中でどのように選手たちが成長していくのかを考える良いきっかけになるでしょう。
キーワード解説

  • 投高打低とは?投手の成績が良く、打者が成績を残せない状況を指します。
  • 先発完投とは?先発投手が試合の最後まで投げきることを指します。
  • 打率とは?打者がヒットを打つ確率を示す数字で、数値が高いほど成功率が良いとされます。

SNSでもご購読できます。