三重県尾鷲市出身の湯浅選手は、開幕前に実戦復帰を目指し、リハビリが順調に進んでいるといいます
彼は「2月のキャンプから全体練習に加わる予定です」と、前向きな姿勢を示しました
治療とリハビリの経緯
昨年は、難病によって右足の感覚が麻痺するなど苦しみを味わいました8月下旬には「胸椎黄色靱帯骨化切除術」という手術を受け、その後は長期間にわたるリハビリ生活に入ることとなりました
手術から4か月が経過し、最近では「右足の感覚がかなり改善してきた」とのことです
また、先月からはブルペンでの投球練習も再開しており、昨年末まで30球だった投球数を、年明けからは50球まで増やし、段階的に強度を上げています
特に右足のトレーニングに力を入れ、「全力投球に近い状態」まで仕上がってきたという、前向きな姿勢を明かしました
フォームの改善に挑戦
手術前の癖として「右足や脇腹をかばうフォーム」が残っているものの、体への負担を軽減するために「球にロスなく、素直に力を伝える投げ方」を探求中ですこれにより、体の扱い方が向上している実感を持っているとのことです
2022年の栄光を胸に
湯浅選手は、2022年に45ホールドポイントを挙げて最優秀中継ぎ投手賞を受賞していますが、昨季は1軍登板が無いという厳しい結果でした「制球力には満足していなくて、自分に上限はない
日々成長を目指しています」と語り、今季は藤川球児新監督の下での巻き返しを誓っています
開幕1軍と勝利の方程式入りを目指し、「任された場面でしっかり抑え、信頼を勝ち取りたい」と意気込みを示しました
さらに、昨年のサポートに感謝しながらチームのリーグ優勝、日本一奪還に貢献する意気込みも語っています
沖縄での自主トレ
リハビリ中の選手が球団施設を離れ、自主トレーニングを行うのは異例のことです之前には、11月の寒い日に右足のしびれが再発したことがあったため、沖縄の温暖な気候を利用して症状を管理する狙いがあります
かつてのチームメートとの再会
また、湯浅選手は中日に入団した石伊雄太捕手（24歳）との対戦を楽しみにしています彼は、尾鷲市の軟式野球チーム「尾鷲少年野球団」の同期であり、昨年末に久々に再会
今後の対戦を「全力で抑えにいく」と意欲を示しています
湯浅投手のリハビリを進める姿勢や、毅然とした言葉は、苦しい時期を乗り越えた者としての強さを感じさせます。彼のパフォーマンスが今後どのように進化していくのか、期待が募ります。また、沖縄での自主トレーニングは、彼の状態改善に寄与すると思われます。
キーワード解説
- 胸椎黄色靱帯骨化症とは？：この病気は脊椎の靱帯が骨化することで、神経に圧迫が加わり痛みや麻痺を引き起こす難病です。
- ホールドポイントとは？：リリーフピッチャーが試合を終わらせずに、勝っているチームに有利な状態を保つことを指し、一試合中のホールドを加算していきます。
