この権利を手にすることで、選手は他球団との契約を自由に交渉することが可能となり、自己のキャリアを大きく変えるチャンスを手にします
特に、読売ジャイアンツは移籍市場において積極的に選手を獲得しようとする姿勢が見られ、注目されています
しかし、過去にはジャイアンツに移籍し期待を裏切る結果に終わった選手も少なくありません
ここで、そうした選手の中から1人、野口茂樹に焦点を当て、そのキャリアを振り返ります
野口茂樹
投打：左投左打身長／体重：179cm／88kg生年月日：1974年5月13日経歴：丹原高ドラフト：1992年ドラフト3位中日ドラゴンズで活躍した左投手の野口茂樹は、ジャイアンツに移籍後、期待を大きく裏切る成績となった選手の一人です彼は丹原高校からプロ入りし、プロ3年目の1995年には30試合登板を果たしながらも、3勝10敗、防御率4.80という成績に終わるという苦しいスタートを切りました
しかし、彼は翌1996年にはジャイアンツ相手にノーヒットノーランを達成し、才能を開花させました
1998年からはシーズンを通してローテーションを回り、最優秀防御率（2.34）のタイトルも獲得
1999年には19勝、防御率2.65を記録し、リーグ優勝に大きく貢献しました
その際、自身は最優秀選手（MVP）にも選ばれました
続く2001年には、12勝を挙げ11完投し、防御率2.46で2冠に輝く素晴らしい成績も残しました
しかし、その後は浮き沈みがありつつも、2005年終了時点で通算80勝を記録していました
そして、2005年オフにFA権を行使し、ジャイアンツや阪神タイガース、楽天ゴールデンイーグルスからの獲得の噂がありましたが、最終的にはジャイアンツと2年契約を結びました
しかし、移籍後はわずか2年間で1勝という厳しい結果となり、2008年には一軍登板もないまま戦力外通告を受けるという結末を迎えました
野口茂樹選手のキャリアは、成功と失敗が交錯したものでした。移籍後わずか1勝という成績は、選手自身にとってもチームにとっても残念な結果でした。しかし、彼の前半の活躍は多くのファンに記憶されており、その期待の裏切りは球界全体にとっての教訓にもなります。
キーワード解説
- フリーエージェント（FA）権とは？
- ノーヒットノーランとは？
- 最優秀防御率とは？
- 完投及び完封とは？
- 戦力外通告とは？
