中日・祖父江大輔投手が引退セレモニーを開催、笑いと感謝に包まれる

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◇プロ野球セ・リーグ 中日 3-0 ヤクルト(20日、バンテリンドーム)中日の祖父江大輔投手が本拠地での引退セレモニーに臨みました

38歳の祖父江投手は2013年ドラフト5位でトヨタ自動車から中日に入団し、12年間のプロキャリアを経て510試合に登板、17勝27敗136ホールド12セーブという輝かしい成績を収めました

ホールドとは、試合を引き継いだ投手が試合を有利な状況で維持することを意味し、2020年には最優秀中継ぎ投手に輝きました

試合後に行われたセレモニーでは、場内ビジョンに祖父江投手のこれまでの歩みを伝える映像が流れ、ゆかりある選手からメッセージが贈られました

その後、選手や家族から花束を受け取った祖父江投手はマウンドに設置されたマイクの前で、「頭が真っ白なのですが、紙を持ってくるのを忘れました

なので思ったことをしゃべります」と家庭的な一言で場内の笑いを誘いました

「最高の仲間と出会い、僕は幸せ者です

明日からこのメンバーと野球ができないと思うとすごく悲しい」とチームメートへの思いを語った祖父江投手は、その鋭い眼光で知られており、「もう“眼光ビーム”を卒業できるかと思うとほっとしています」と笑いながら、最後の眼光ビームを披露しました

チームメートや家族、ファンへの感謝も忘れず、特に両親へは「野球を教えてくれてありがとう」と切り出し、思いがあふれて言葉が詰まる場面も見られました

この試合では祖父江投手はヒットを打たれ、引退登板を迎えました

「今日は三振を取るぞと意気込んできましたが、まさかのセンター前を打たれてしまい、井上監督から『おまえらしいな』と言われました」とファンやチームメートを笑わせました

また、スピーチを終えるとチームメートたちがマウンドに集まり、同じく引退する岡田俊哉投手が最初に胴上げされました

しかし岡田投手の胴上げを終えた一行はそのまま去ろうとし、祖父江投手はその場に寝転んで自らも胴上げをしてもらえるようアプローチしました

ファンから笑いが起こり、その後祖父江投手も無事に3度宙を舞いました

引退セレモニーは、終始笑顔に包まれ、祖父江投手の人柄が色濃く伝わる感動的な空間となりました

今回の祖父江大輔投手の引退セレモニーは、史上に残る感動的な場面が多くありました。彼のユーモアを交えたスピーチや、仲間たちとの温かいやりとりが印象的です。引退することになった今でも、彼の人柄がファンや仲間に愛されていることが伝わってきました。
キーワード解説

  • ホールドとは? 試合の途中で引き継いだ投手がチームの勝利が続くように頑張ることを指します。

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