日本ハム、逆転優勝への鍵は「2番・レイエス」
プロ野球パ・リーグで日本ハムが21日に行われたロッテ戦で7-2の快勝を収め、連勝で首位ソフトバンクに2.5ゲーム差に接近した特筆すべきは、新庄剛志監督が2試合連続でフランミル・レイエス外野手を「2番」に起用した点である
この異例のオーダーは、果たしてどのような意図があるのか
打撃コーチの横尾俊建に直撃した
2番に育成された新たな役割
日本の野球界では通常、走者がいる場面で一発を期待できる大砲を中軸に配置することが一般的である上位打線は通常、機動力や犠打などの小技が求められるため、レイエスの起用は一見不向きにも思われる
しかし、新庄監督はこのオーダーが相手投手に対する心理的圧力を生むと考えていると述べている
打撃コーチの視点からの戦術
横尾コーチは「2番にレイエスを置くことで、相手投手は自動的に1番打者(最近の試合では万波)と勝負せざるを得なくなりますこれが心理的な圧力につながる」と説明する
また、相手に脅威を感じさせる打者を上位に持ってくることで、打席数が増えて好機が訪れると考えている
成功の背景と今後の展望
この発想のヒントは、18日のソフトバンク戦で相手の2番打者近藤から得たものである「強打者が2番にいると、本当に嫌な感じがする」と振り返る横尾コーチは、レイエスが同様の役割を果たせると確信している
初回の打席では四球を選び、次の打者の先制2ランを導く結果となった
さらに、3回には右翼線への適時二塁打を放ち、試合の勝利に大きく貢献した
MLBではバントをあまり使わないため、大砲を2番に起用するスタイルは成功例として知られており、新たな攻撃パターンが逆転優勝を呼び込む可能性が高まった
日本ハムがフランミル・レイエスを2番打者に起用したことは、逆転優勝に向けた新たな戦略である。この大胆な試みが成功すれば、チームの戦力を大きく押し上げる可能性がある。特に投手への心理的圧力を与える点は、今後の重要な要素となるだろう。
キーワード解説
- フランミル・レイエスとは? - 日本ハムの外野手で、強力な打撃力を持つ選手。
- 心理的圧力とは? - 相手に対してプレッシャーを与えることで、思い通りのプレーをさせないこと。
- オーダーとは? - 野球の試合で選手をどのように打席に立たせるかを決める戦術。

