ソフトバンク・岩井俊介投手、スライダー復活で2試合連続無失点

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◇ウエスタン・リーグ ソフトバンク3―7阪神(2025年9月21日 タマスタ筑後)福岡ソフトバンクホークスの岩井俊介投手(24)が、9月20日の阪神戦において、5番手として登板し11球で3者凡退に抑える素晴らしい投球を見せた

前日19日の同試合でも完璧なピッチングを披露しており、この2試合連続の好投を受け、岩井は「スライダーの感覚が戻ってきた」とその要因を分析している

岩井のスライダーは、特徴的な大きな曲がり幅が魅力だ

彼は「投球フォームがサイドスローに近いので、リリースポイントが低いことで曲がりが大きくなる」と説明している

このスライダーは、彼が中学生の頃から投げており、その独特な曲がりには自信を持っていた

しかし、8月24日のオリックス戦での痛恨な頭部死球がトラウマとなり、マウンドでの感覚を失っていたという

このトラウマを克服するため、9月12日からの1週間はタマスタ筑後で特別な残留練習が命じられた

「自分の前の感覚を取り戻すために、必死に投げ続けた」と岩井は振り返る

練習中、彼は60球投げるうちの半分近くとはスライダーを投げ、リリースポイントを再確認することで身体が以前の感覚を思い出すことができたという

その結果、20日のマウンドでは135キロのスライダーで空振り三振を奪うなど、「決め球」が復活した

岩井自身も「これなら試合でも使えるかも」と自信を持ち直した

一方、1軍昇格に関しては「まだ準備中」と厳しい自己分析を行い、「練習での成果を試合でも出せるよう、日常生活から計画性を持ちたい」と改善点を挙げた

ルーキーイヤーの昨季は1軍で15試合に登板したが、今季はまだ7試合にとどまっている

「2軍でしっかり仕上げてから上がりたい」と将来の飛躍を誓った

岩井俊介投手の復活劇は、プロ野球の厳しさを物語っています。トラウマを抱えながらも、練習に励みスライダーの感覚を取り戻した彼の姿勢は、選手としての成長を感じさせます。この調子で1軍昇格を果たしてほしいと思います。
キーワード解説

  • スライダーとは?:スライダーは、野球の投球の一種で、ボールが急激に横に曲がる変化球です。
  • サイドスローとは?:サイドスローは、投球時に腕を横に近い位置で振り出すフォームのことを指します。
  • 残留練習とは?:一軍や二軍での試合と並行して行う特別な練習で、選手が特定の技術を磨くために行います。

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