巨人・岸田行倫の台頭と大城卓三の苦境
2025年のプロ野球シーズンも佳境に入り、読売ジャイアンツ(巨人)はクライマックスシリーズ(CS)進出を狙っている中、チーム内で注目を浴びている選手が岸田行倫だ岸田は昨オフに福岡ソフトバンクホークスからFA(フリーエージェント)移籍した甲斐拓也の影響で、初めはベンチでの出番が多かったが、6月以降は主に先発マスクを担うようになった
特に、甲斐が8月末に右手中指の骨折で戦線離脱して以来、岸田は24試合連続でスタメン出場を果たしている(2025年9月21日時点)
岸田は、4割以上の盗塁阻止率を記録し、巧みなリードで投手陣をサポートしている
また、打撃も幅広く打ち分ける能力に優れており、一時は4番打者に抜擢されるほどの実力を示している
来年開催予定のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への選出可能性も高いと報じられている
一方、甲斐が復帰してくると、岸田との間で正捕手争いが繰り広げられることになるだろう
甲斐はソフトバンク時代に数々の成功を収めた選手であり、セ・リーグに移籍することで新たな挑戦が求められた
現在リハビリ中ではあるが、その経験からどのようにパフォーマンスが向上するのか、ファンは期待を寄せている
その中で苦境に立たされているのが、かつて巨人の正捕手として君臨した大城卓三である
大城は「強打の捕手」として知られ、2023年には134試合に出場し、自身初の規定打席に到達
打率.281、16本塁打、55打点の成績を残したが、昨シーズンからは出場機会が減少している
今年のシーズンでは大城が捕手としてスタメンに名を連ねることはほとんどなく、52試合出場にとどまり、打率は.193と厳しい成績である
大城は昨年度中に国内FA権を取得し、他球団に移籍する選択もあったが、巨人でのチームメイトと共に優勝を目指すためにFA権を行使せずに残留した
しかし、その決断が現在の状況にどのように影響を及ぼしているのか、多くのファンや関係者も注視している
今回の記事では、岸田選手の急成長と大城選手の厳しい状況が描かれています。岸田選手は安定した守備力と打撃力で注目されていますが、一方で大城選手は過去の栄光からの苦闘が続いています。特に、大城選手がFA権を行使せずにチームに残留した決断は、ファンや関係者にとっても注目のポイントです。これからの選手たちの活躍に期待が寄せられます。
キーワード解説
- クライマックスシリーズとは?プロ野球におけるプレーオフのことで、シーズン終了後に行われる特別な大会です。上位チームが勝ち残り、日本シリーズへの出場権を得ることを目指します。
- フリーエージェントとは?選手が所属チームを自由に選べる権利のことで、他のチームへの移籍が可能になります。これにより、選手はより良い条件での契約を目指すことができます。
- 盗塁阻止率とは?捕手が盗塁を試みる走者をアウトにする確率のことで、捕手の守備力や肩の強さを示す指標です。高い数字は捕手としての優秀さを示します。
- 規定打席とは?一定数の打席数(一般的に143打席)を満たした選手が取得する資格で、その選手の打率やホームラン数などが公式に記録されることになります。

