この試合では、先発投手の伊藤が初回を三者凡退に抑えるも、試合の流れが変わる瞬間が訪れた
試合は、伊藤が1点リードで迎えた2回の二死一・三塁の場面で捕手・田宮のパスボールによって同点に追いつかれ、その後、佐藤の適時二塁打で逆転を許した
伊藤はその後も投球を続けたが、4回には一死二・三塁の場面で山口に中前適時打を浴びて失点
しかし、伊藤は6回を投げ切って6安打3失点(自責0)に抑えたが、今季15勝目を得ることはできなかった
打線では、2回に水野の左前適時打で先制し、その後逆転された4回には矢沢の犠飛で同点に追いついた
さらに、7回にはレイエスの犠飛で再び追いつき、8回無死一・三塁の場面で山県がこの日チーム3本目の犠飛を放ち、勝ち越し点を記録した
救援陣はこの1点を守り切り、試合終了となった
試合後、新庄剛志監督(53)は伊藤の投球について「(得点が)2点あれば大丈夫かなと思ったが、3点取られたので」と渋い表情を浮かべ、6回にエース右腕を降板させた理由を語った
また、清宮幸太郎内野手(26)がこの試合で3安打を放ち、最多安打争いのために1番バッターとして起用され、残り2試合も同様に起用していく意向を示した
清宮は「あと1本(で最多安打首位タイ)だったね」と笑顔を見せながらも、「これで(タイトル)獲ったとしても、なんかピンと来ない」と苦笑した
日本ハムの連勝と清宮選手の活躍が目立つ試合であった。エース伊藤選手は勝ち星こそ得られなかったが、実力を示し、チームはしっかりと勝利を収めた。清宮選手の最多安打争いにも注目したい。
キーワード解説
- パスボールとは?捕手が投球を捕球できず、球が無防備な状態で進むことで、走者が進塁する場合を指します。
- 適時二塁打とは?二塁打の際に、得点が入る打球のことを指します。打った選手が二塁に到達しながら、走者がホームに帰る得点をもたらす場合です。
- 犠飛とは?犠牲フライの略で、打者がフライを打ち上げることで、走者が本塁に生還することを目的とした打席を指します。

