広島・新井監督、来季も続投決定も低迷の理由は何か?

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広島東洋カープの新井貴浩監督(48)が、来季も指揮を続けることが決定した

このシーズンは惨敗の波が押し寄せ、9月には優勝争いやクライマックスシリーズ(CS)争いから早々に脱落した

特に7月には、チーム成績が大きく落ち込む「大失速」が起きた

この低迷の原因を探るべく、詳細な分析を行う

7月の大失速:攻撃陣の低迷

広島は、シーズン前半戦を終えた時点での勝率は概ね50%を維持していたが、7月には4勝16敗3分けという結果に終わった

この期間中、攻撃陣は23試合で総得点46と、打撃力の低下が顕著であった

この低迷は、投手陣にもプレッシャーをかける結果となり、7月の与四死球数が81に激増したことからも明らかである

ボディブローのように効いた攻撃の不振

投手は守りを固めなければならないという過剰なプレッシャーがかかり、ロースコアでの試合が続く中で多くの接戦を落とした

昨年9月の失速が選手のスタミナ切れによるものであったのに対し、今年のケースは首脳陣の戦略が機能しなかったことが主要因であった

打線の組み換えの影響

新井監督の戦略として、6月から打線を組み替える治療を施したが、これは逆効果をもたらした

特にシーズン序盤から調子を上げていたファビアンを4番打者に昇格させた結果、彼の成績は大きく落ち込み、7月には打率1割4分9厘と極端に不振だった

再考が必要な指揮官の方針
さらに、ファビアンの後を継ぐ2番打者を模索するも11人を起用する事態に陥ったが、最終的には安定した結果を出すことはできなかった

打撃コーチ陣から提案されたファビアンの2番復帰も、監督の意思で実現しなかった

その間にチームはじりじりと成績が下降し続け、7月31日には借金10、5位の位置に転落する

これに伴い、阪神とのゲーム差は15ゲーム以上に広がってしまった

新井監督にとっては、チームの成績と戦略を見直す上で、今季の反省材料が豊富に残されたことは間違いない

広島の新井監督が来季も指揮を取ることになったものの、今シーズンの低迷は攻撃陣の不振が大きな要因であった。特に7月の大失速は監督戦略の失敗とも考えられ、今後の課題が多く残された形である。
キーワード解説

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