「3割打者激減」の理由を元プロ選手が分析 – 前田智徳氏が考察

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元広島東洋カープの選手、前田智徳氏(54歳)が、元中日ドラゴンズでメジャーリーガー経験もある川上憲伸氏(50歳)のYouTubeチャンネル「カットボールチャンネル」に出演し、プロ野球における3割打者の減少について考察を行いました

29日時点での両リーグにおける規定打席到達者の中で、3割を超える打率を持つ選手は広島の小園選手のみで、0.306の成績を残しています

近年の打者と投手の関係

前田氏は、打者が3割をキープすることが難しくなっている原因として、ただ投手の技術や球速の向上だけではないと指摘しました

特に、下位に位置するチームの打者は、試合展開によって勝ちパターンの強力な投手と対戦する機会が多く、これが打率にも影響を与えていると述べています

強いチームの打者は、リードを取った試合展開の元で比較的打ちやすい投手と対戦できるため、打率が高くなる傾向にあると説明しました

打者の技術と変化

前田氏は、打者の技術に関しても考察が及びました

近年の「フライボール革命」と呼ばれる打撃理論の影響で、バッティングのスタイルが変わり、特に角度をつける打ち方が増えていることに触れました

これにより、速球への対応が難しくなる場合があると指摘しました

自身の生涯打率は0.302であり、広島時代には3割2分を超えたこともあるものの、年俸がダウン提示された苦い経験も振り返っています

未来の3割打者は現れるのか?

最後に、前田氏は「3割に達しなければ首位打者に該当する選手はなし」と冗談交じりにコメントし、現役選手たちの挑戦を促しました

将来的なプロ野球界の打者に対する期待感を漂わせながら、3割打者が現れることを願っています

前田智徳氏による考察が、近年のプロ野球界における打者の苦境を浮き彫りにしました。投手の技術向上や試合展開の影響が打率の低下につながっているという指摘は、現代野球の現実を反映しており、今後の選手たちには新たな挑戦が求められています。打者の多様化する技術や戦略も重要な要素であり、未来に期待が寄せられます。
キーワード解説

  • フライボール革命とは? - バッティングにおいて打球を上方向に打ち上げることを重視した理論で、ホームランを増やすために打撃スタイルを変えることを指します。
  • 勝ちパターンの投手とは? - 試合が進む中でチームが勝利を目指した際に先発投手の後に登板する、実力のある投手のことを指します。

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