DeNAの森唯斗選手が現役引退、12年間のプロ生活に幕を下ろす

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◆DeNA4―5ヤクルト(30日、横浜スタジアム) 今季限りで現役引退を表明しているDeNAの森唯斗投手が、ラスト登板と引退セレモニーに臨み、12年間のプロ生活にピリオドを打ちました

森選手は「僕はきょうは泣かないと決めてきた」と語り、慣れ親しんだ9回のマウンドに立ちました

通算486試合目の登板にもかかわらず、眼光鋭く打者に立ち向かい、無死一塁の場面で120キロのナックルカーブを投げ、長岡選手から空振り三振を奪いました

この三振は通算500個目でした

続けて北村選手を遊ゴロ併殺に仕留め、闘志を前面に出しながらの投球を見せました

試合はウサンゴや蝦名選手の適時打があったものの、最終的には2点を追う9回、筒香選手が空振り三振に倒れ試合は終了

森選手は「打席に行く気満々でした」と話し、三浦大輔監督も準備をしていたことを明かしました

森選手の人柄は実直で、常にチームのために全力で戦ってきた姿が多くの選手に信頼されてきました

ソフトバンク時代の監督である小久保裕紀氏や、親交の深い摂津正氏らが駆けつけ、球場は花にあふれました

引退セレモニーでは、森選手が「関係者のみなさま、本当にありがとうございます

福岡で10年、横浜で2年、野球をすることができてよかった」と観客に感謝の意を表しました

家族への感謝の言葉と共に、泣かないと決めていた森選手の目にも涙が浮かびました

また、森選手は「子どもたちには今まで寂しい思いをさせてごめんね

これからは一緒に挑戦して頑張っていこう」と家族との未来を見据えたメッセージを発信しました

彼は最後に「森唯斗は本日をもってユニフォームを脱ぎます

本当にありがとうございました」と締めくくりました

森選手は福岡と横浜で多くのファンに愛された偉大な選手として、そのキャリアの幕を下ろしました

社会人・三菱自動車倉敷オーシャンズを経て、2014年にドラフト2位でソフトバンクに入団しました

初年度から58試合に登板する中継ぎとして活躍し、2018年には守護神の役割を担うことになり、37セーブを挙げて最多セーブのタイトルに輝きました

2023年には先発に転向し、通算465試合目での先発初勝利を記録しました

このシーズンも活躍を続け、今季はプロ1年目から12年連続で勝利をマークしました

森唯斗選手の引退は、彼のプロ野球生活の象徴とも言えます。試合中の彼の冷静さや闘志ある姿勢は多くのファンに愛され、後輩たちにとっても一つの目標でした。これからも彼の存在が野球界で語り継がれることでしょう。
キーワード解説

  • ナックルカーブとは?:ナックルカーブは、ボールが放たれた後に、急激に落ちたり振りが変わったりする投球技術の一種です。主に打者のタイミングを外すために使用されます。
  • ブルペンとは?:ブルペンは、試合中に投手がウォーミングアップする専用のエリアを指します。ここでストレッチなどを行い、試合での登板に備える重要な空間です。
  • セーブとは?:セーブは、野球における投手の成績の一部で、試合を最後まで投げ切り、チームが勝利を収めた際に記録されるものです。

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