12日に大阪市内で開催されたOB会懇親会に参加した桑田OB会長は、冒頭のあいさつで、現状について「残念ながら何も進展がないという状況です」と述べ、PL学園野球部の復活を前に学校の存続が非常に厳しい状況であることを参加者に伝えました
PL学園は、受験資格がPL教団の会員の子どもに限られているため、生徒数は年々減少を続けています
現在、高校の生徒数は約40人、中学は30人ほど
この減少は3代目教主が2020年12月に亡くなった後、4代目の教主が不在であることによる影響も大きいとされています
桑田氏は「我々は見守ることしかできない
(生徒数を)増やしたいけど増やす方法がない」と切実な思いを表現しました
2023年春には、9年ぶりに硬式野球部に入部を希望していた生徒が現在3年生に昇進しましたが、試合出場の機会を確保するために、合同チームとしての公式戦出場を目指し軟式野球部への転部を検討しています
部員の消滅危機が再び迫っていることについて、桑田氏は「野球は1人ではできないので、その辺は非常に申し訳ない」と謝罪しました
桑田OB会長は、「我々ができることは1つ
それはPL学園野球部の絆を絶やさないことだ」と語り、学校の存続と硬式野球部の復活を強く願い、OB会長としての役割を果たす決意を示しました
新たな野球制度導入についての見解
さらに、桑田OB会長は、日本高野連で検討が進められている「7回制」や「DH制」(デザインated Hitter制)に対する自身の意見も述べましたDH制については「個人的には反対です」と断言し、「大谷(翔平)くんのように二刀流ができる選手もいますから、学生野球はぜひそこを目指してもらいたい」と語りました
一方、7回制については、大学やプロ野球が同日に行われる神宮球場を例に挙げ、「日程を伸ばして午前中に2試合、午後にプロ野球を行うなど、9イニングで実施する方法を模索してもらいたい」と提案しました
主な出席者
氏名 | 役職/所属 |
---|---|
井元俊秀 | 元監督 |
中村順司 | 元監督 |
片岡篤史 | 元日本ハム、阪神 |
宮本慎也 | 元ヤクルト、日刊スポーツ評論家 |
野村弘樹 | 元横浜 |
入来祐作 | 元巨人など |
ネットの反応
PL学園のOB会長である桑田真澄氏が高校野球における指導者としての立場から、DH(指名打者)制と7回制について自身の意見を述べました
桑田氏は、DH制には個人的に反対しており、野球の基本は9人でプレーすることだと強調しました
また、選手には自身の全体力を使う環境を求める姿勢を示し、DH制においても強制ではなく選択肢を提供するべきだとの意見を述べています
これにより、選手個々の体力や打撃力に応じたプレーが可能になると考えているようです
さらに、7回制についても慎重な考察がなされており、「現代の高校野球環境では7回制も選択肢に入るかもしれない」と意見を述べたユーザーもいました
中には、炎天下での大会の日程見直しを提案する声や、夏の大会を秋に移動させる考えもあり、高校野球の長時間経過のトーナメント制度について疑問を投げかける意見も散見されました
高校野球の伝統やルールに対する意見は分かれており、多様な視点が存在することが浮き彫りになっています
ネットコメントを一部抜粋
大谷のような場合は単純にDHを使わなければ良いのでは?
高校野球はプロ野球の為にある訳では無いが、プロに行きたい球児も居る以上7回制になれば不安要素。
真夏の炎天下で短期集中トーナメントをやめるだけが、そんなに難しいの?
7回制については、強豪私立と一般公立で意見が分かれると思います。
桑田さんはDH制には昔から反対してた。9人でプレーするのが野球の基本だと。
キーワード解説
- 硬式野球部とは?公式戦で使用される硬いボールを使う野球チームのことを指し、競技性が高い。
- DH制とは?打撃専門の選手を起用できる制度で、投手が打席に立つ必要がなくなる。
- 7回制とは?通常の9回に代わって7回で試合を終了する制度で、試合の短縮を目的とする。