巨人・田中将大、日米通算200勝達成 その舞台裏には久保コーチの存在

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 巨人の田中将大投手(36)が、9月30日の中日戦(東京ドーム)で日米通算200勝を達成しました

これはプロ野球史上、わずか4人目の快挙となります

田中投手は200勝を達成するまで、王手をかけてから3度の失敗を経て、ようやくレギュラーシーズン最後の登板で記録を達成しました

その成功には、久保康生巡回投手コーチ(67)の存在が欠かせなかったと語られています

達成を支えた久保コーチとの取り組み

 田中投手は9月21日の中日戦(バンテリン)から、3度目の200勝達成に挑みました

この試合の初回、チームは2点の援護点を得たものの、田中投手のマウンド上では不安が募る展開となりました

久保コーチは、キャンプで取り組んだフォームの軸が安定していないことに気づきました

投球フォームの重要性

 投球フォームの軸とは、ピッチャーがボールを投げる際に体がどのように立ち、どのように動くかを決定づける重要な要素です

久保コーチは、田中投手の右足の軸を安定させる仕組みを修正するために、「右足の軸につぶれず、立ったまま投球フォームに入ることが必要だ」と強調しました

細かな調整がもたらした変化

 田中投手は初回に直球を甘く入れられ、相手打者に本塁打を浴びてしまいましたが、久保コーチの指摘を受け、徐々に修正を図ります

第3回からは見事に軸を整え、3イニング連続で三者凡退を達成

久保コーチの言葉に従い、体を持ち上げて縦回転でボールを投げる意識が功を奏しました

 試合翌日、ジャイアンツ球場での練習では、久保コーチが田中投手に直接アプローチし、前日の状況を確認しながら修正を行いました

田中投手は、「久保さんと出会ったことが、巨人での分岐点でした」と述懐しています

彼の修正と努力が200勝という偉業に結実しました

今後の展望
 久保コーチは、「田中投手はまだ進化の途中であり、これから2、3年でさらに良い結果を出すことができる」と太鼓判を押しています

両者の取り組みは、今後も続くことでしょう

この記事では、巨人の田中将大投手が日米通算200勝を達成した背景と、それを支えた久保コーチの存在について深く掘り下げています。田中投手の投球フォームの調整や、試合中の修正力が際立っています。コーチとの関係性が選手の成長にどれほど影響を与えるかを考えさせられる内容です。
キーワード解説

  • 日米通算200勝とは? 日本とアメリカのプロ野球で達成した勝利数を合計して200勝に到達することです。
  • 投球フォームとは? ピッチャーがボールを投げる際の体の動きや姿勢を指し、成功した投球の基礎となります。
  • 軸とは? ピッチャーがボールを投げるときの体の中心のことで、軸が安定していないと思うように投げられません。

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