サブロー氏(49)は、「最下位ということで、難しいチーム作りにはなる」と語り、チームの立て直しに向けた強い意気込みを示した
特に「甘さは取り除いて、厳しい練習に耐えてもらい、肉体的にも精神的にも強いチームになってほしい」と、選手に対する期待を寄せた
ロッテは過去2年、クライマックスシリーズ(CS)に進出したものの、今季は開幕からの好調が続かず、5月上旬には最下位に転落
その原因はチーム打率(2割4分1厘)がリーグ5位、チーム防御率(3.60)がリーグ最下位という成績に集約される
サブロー氏は就任前のヘッドコーチ時代から、「バッテリーの問題や攻撃について、他の5球団に負けている」と自チームの実力差も認めている
チームの再建に向けては、球団社長の高坂俊介氏が「チーム全体の強度を上げる」というテーマでサブロー氏を指名した
サブロー氏は現役時代に勝負強い打撃を見せており、引退後は楽天でファームディレクターやスカウティングアドバイザーとしての経験も積んでいる
「編成面では非情にならないといけないところもあったので、その厳しさを学ぶことができてよかった」とも振り返った
サブロー氏が師と仰ぐのは、故・山本功児氏で、彼の指導を通じて成長した経験から「朝から晩までずっと練習に付き合ってくれるような監督だった」と述べ、彼のスタイルを自らの指導に取り入れたいという希望を示した
チームの選手層には新たな才能も加わっており、若手選手が成長を見せている
特に新人の西川史礁外野手はルーキーながら規定打席に到達し、山本大斗外野手も11本塁打を記録している
サブロー氏は「今までと変わらず僕なりのコミュニケーションを取りながら、練習だけは厳しい
それを覚悟してもらいたい」と語り、若手、中堅、ベテランを含めての競争を提唱した
ロッテが新監督としてサブロー氏を迎える中、彼の厳しい姿勢がどのようにチームに影響を与えるか注目です。選手たちに厳しい練習を課し、競争を促す姿勢は、チームの再建に必要な要素でしょう。サブロー氏が自身の経験を元にどのように指導を行うか、また若手選手が成長できる土台を築けるかがポイントとなりそうです。
キーワード解説
- サブローとは?:サブロー氏は大村三郎という本名で知られる、プロ野球選手及び監督です。現役時代はロッテでプレーし、その後楽天でのスカウトや教育に携わりました。
- クライマックスシリーズとは?:クライマックスシリーズ(CS)は、日本のプロ野球において、プレーオフのような形で行われるポストシーズンの大会です。リーグの上位チームが参加し、チャンピオンを決定します。
- バッテリーとは?:バッテリーは、野球において投手と捕手のコンビのことを指します。投手がボールを投げ、捕手が打者の打球をキャッチする役割があります。
- 編成とは?:編成は、チームの選手やスタッフをどう配置するかを決める作業を指します。選手の選抜やトレード、育成などが含まれます。

