巨人、先発投手陣の整備に乗り出す方針を示す
2025年10月12日、横浜で行われた「JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ」の第2戦において、読売ジャイアンツ（巨人）は横浜DeNAベイスターズ相手に延長11回の末、6対7で逆転サヨナラ負けを喫し、早々とポストシーズンからの敗退が決定した試合終了後、阿部監督は悔しさを滲ませながら、左翼席へのあいさつを済ませ、ベンチに戻った
負けが決まる中、巨人は今オフに先発投手陣の大幅な整備に取り組むことが示された
特に、FA（フリーエージェント）宣言を可能性のある選手への注視が求められ、中日の柳裕也投手（31）など、実績のある先発投手の獲得を視野に入れていることが報じられた
また、今季までメジャーリーグでプレーしていた前田健太投手（37）が日本球界復帰を希望しており、彼の動向も注目されている
今回のポストシーズンでは、巨人の先発投手陣の課題が明白になった
一回に5点先制したものの、先発の戸郷壮太が直後に同点に追いつかれるなど、安定感に欠けた投球が目立った
このオフに先発陣の構築を進める必要があることは、《守備率》や《WHIP》（与四死球率）などのスタッツからも明らかである
2024年シーズンでは、戸郷が8勝9敗、井上が4勝8敗、赤星が6勝9敗と、成績が振るわなかった
特に、戸郷はこの年、2度の2軍落ちを経験するなど苦戦を強いられた
また、シーズン終盤の先発防御率は5点台に達し、初回失点が特に多いことがチームの大きな問題であった
来季に向けては、先発の層を厚くすることが喫緊の課題となっている
昨年は福岡ソフトバンクホークスから甲斐を獲得し、今年もFA選手の獲得を目指しており、柳裕也選手の動向が注目される
現時点ではFA権を持つ選手の中で、特に注目すべきは柳裕也選手であり、宣言した場合は獲得に向けた調査を行う見込みである
さらに、今季終盤にヤンキース3Aでプレーしていた前田投手の獲得も検討されている
日米通算で165勝の実績を持つ前田選手は、球団間の争奪戦が予想される
巨人は今季のシーズンを経て、若手の成長とともに補強を図り、来季のV奪回を目指す方針を固めている
巨人が今オフに先発投手陣の整備を進める方針を示したことは、来季に向けた重要なステップとなる。特に、昨季の成績が物語るようにピッチャー陣の層を強化することが、チームの復活に不可欠だ。また、FA選手の獲得に向けた動きも期待される。
キーワード解説
- FA（フリーエージェント）とは？選手が契約満了後に自由に移籍できる権利のことで、チームは選手の獲得を積極的に行うことができる。
- 《WHIP》とは？ピッチャーが一イニング当たりに与える四球とヒットなどの合計を示す指標で、投手の制球力を測るのに役立つ。
- 《守備率》とは？チームや選手が守備を行った際の成功率を表す数字で、守りの堅実さを示す指標となる。
