この中止を受け、広島の若手外野手・田村俊介(22)は、打撃改革に取り組んでいる
彼はこれまで幾度となくフォームを変更してきたが、今シーズンは体の使い方を根本から再評価することで、さらなる飛躍を目指している
苦しい1年を経ての変革
田村は今季、高卒4年目にして外野のレギュラー候補として期待されていたしかし、彼のシーズンは思わぬ苦境に直面した
4月5日のDeNA戦では球団史上初のプロ初本塁打をサヨナラ弾として放ったが、その後徐々に調子を落とし、5月中旬には2軍落ちを余儀なくされた
その結果、出場試合はわずか25試合、ウエスタンリーグでの打率も219と非常に厳しい内容となった
根本からの打撃改造
今秋、田村は打撃の根本的な改革に取り組む決意を固めている福地2軍ヘッド兼打撃・走塁コーチは「これまでの田村は、月ごとにフォームを改変する傾向があった
しかし、前進するためには基礎を固め直さなければならない」とアドバイスを送った
このため、主に右足の使い方を見直し、タイミングを取るための“間”を作り出すことに挑んでいる
右足の使い方がカギ
福地コーチは、「右膝が早く投手の方に開くことで、バットが止まってしまい、打ちに行くタイミングが合わない」と田村のフォームに対する分析を行った田村自身も「着地時に右膝がホームベース方向を向くことを意識している」と、自らの取り組みを語った
来季への期待と競争
現時点でフェニックス・リーグでの打率は166と苦しい姿勢だが、「今は良い方向に進んでいる」と手応えを感じている来季は同じ学年の大卒選手が入団してくるため、競争は一層激化する
福地コーチは「期待を背負っている内に結果を残さないと、良い選手が次々と入ってくる
彼には飛躍してほしい」と期待を寄せた
田村も「打撃で抜けないと使ってもらえない」と危機感を示し、「まずはいろんな数字を上げてアピールしたい」と意気込みを新たにした
この秋、宮崎での努力が、来年の飛躍の土台となることを期待したい
田村俊介選手の打撃改革は、今後の彼の成績に大きな影響を与える重要な取り組みです。フォームを固定し、基礎から見直す姿勢は多くの選手が参考にすべき点です。競争が激化する中で、彼が突破する姿を楽しみにしています。
キーワード解説
- 打撃改革とは?選手が技術の向上を目指してフォームやバッティングスタイルを見直すプロセスのことです。
- タイミングとは?打者がボールを打つタイミングを指し、投手の投球を正確に捉えるために必要な要素です。
- 外野手とは?野球で外野を守る選手のことで、主に打球を捕ったり、ボールを投げ返したりする役割を担います。
- フィジカルとは?選手の身体的能力や体力を指し、競技におけるパフォーマンスに直接影響を与えます。

