広島・岡本、フェニックス・リーグで完封勝利を収め新たなキャリアに期待大

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 ◇みやざきフェニックス・リーグ 広島3―0独立リーグ選抜(2025年10月14日 天福) 広島・岡本駿投手(23)が14日、みやざきフェニックス・リーグの独立リーグ選抜戦に先発し、素晴らしい投球を披露した

彼は被安打4の無四球で9回を98球で投げ切り、「マダックス」と称される100球未満での完封勝利を遂げた

この成果は、先発挑戦2戦目にして早くも得られたものであり、岡本は「うれしい

自信にもなる」と語った

 試合中、岡本は安定した投球で27個のアウトを奪取し、98球の省エネ完封を実現した

「マダックス」とは、先発投手が100球未満で完封することを指し、高い制球力とスタミナを必要とする

彼は「打たせて取る」「ストライク先行」を意識し、これが守備と攻撃の両方に好影響を与えると考えていた

 岡本は最速148キロを計測した直球を主軸にしつつ、スライダー、チェンジアップ、カットボールといった多彩な変化球を使用して打者を翻弄した

投手コーチからはツーシームを使わずに投球するよう指示され、代わりに打者一巡目を戦略的に封印

特にカットボールの精度が向上したことで、様々な打者を攻略することに成功した

 今季は救援で41試合に登板し、1年目から高い期待を集めた岡本だが、さらなる成長を求め、今秋から先発に挑戦している

先日行われた前回の四国IL選抜戦でも7回2失点の好投を見せたが、今回の完封勝利はそれを上回る大きなアピールとなった

相手打線は二塁すら踏めず、無四球という成績に、高2軍監督も「球威が最後まで落ちず、投げるスタミナも十分ある」と評価した

 岡本は先発仕様へ向けたスタミナ強化にも取り組んでおり、フェニックス・リーグでは2度のブルペン入りを行い、約100球を投げ込む練習を実施

さらに、ウエートトレーニングを通じて下半身や体幹の強化にも重点を置いている

「全体的な強化が必要なわけですが、精神力も大切だと言われているので、そこも鍛えています」と、心技体の向上を目指している

岡本は「開幕1軍から先発のローテーションを狙う気持ちで投げている」と、次のシーズンに向けた高い志を抱いている

今回の試合で岡本選手は、先発として新たなステップを踏み出したことが際立ちました。彼の素晴らしいパフォーマンスは今後の成長の期待を高め、若手選手としての重要なポジションが確立されつつあります。一方で、今秋からの先発挑戦は簡単ではなく、さらなる努力が求められるでしょう。次シーズンが楽しみになってきました。
キーワード解説

  • マダックスとは?:先発投手が100球未満で完封勝利を収めることを指します。制球力やスタミナが求められるため、達成することは非常に難しいとされています。
  • スライダーとは?:投球の際に横に曲がる変化球の一種で、打者にとってはタイミングを外されやすい球です。
  • チェンジアップとは?:直球に似た見た目で、実際には遅く入る球です。打者は直球を期待しながら打ち損じることが多く、そのため非常に効果的です。
  • ウエートトレーニングとは?:筋力を強化するために行うトレーニングで、選手のパフォーマンス向上に不可欠な要素です。

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