小笠原慎之介、メジャー挑戦1年目の経験を振り返ると共に来季への意気込みを表明

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小笠原慎之介、メジャー挑戦1年目の経験と来季への意気込みを語る

米大リーグ・ナショナルズの小笠原慎之介投手(28)が、当紙のインタビューに応じ、メジャーリーグ挑戦1年目の感想や来季に向けた意気込みを語った

インタビューは2部構成で、14日に発信された前編に続くものであり、後編では中継ぎとしての役割やオフシーズンのアプローチについて詳しく触れられた

中継ぎ登板の困難と先発に対する思い

今シーズン、小笠原選手は3度の登板を経て、先発から中継ぎに変更されることとなった

彼は「8月にメジャーに再昇格した際、監督代行から『中継ぎに入ってもらう』と信頼を寄せられた」と述べ、先発に拘る立場ではないことを強調した

また、マイナーリーグでの先発よりもメジャーでのプレーを重視していることも明らかにした

中継ぎ登板の特徴と難しさ

小笠原は、中継ぎ、抑え、先発の各役割にはそれぞれ異なる独自の側面があるとし、「中継ぎでは連投があるため、調整方法も異なる

先発であれば、次の登板に向けてじっくりと仕上げることができるが、中継ぎではその余裕がない」と述べた

投球スタイルとデータ分析
彼は、自身のスライダーが米国で予想以上に通用することに驚きを感じたと話し、「真っすぐとスライダーの軌道をしっかり評価されているのかもしれない」と分析

さらに、試合中にもタブレットで相手打者のスイングを確認することで、投球戦略を練っていることも明かした

オフの取り組みと来季への準備

シーズンを終えた直後に千葉県市川市の「ネクストベース・アスリートラボ」を訪れ、体の状態を確認しながら来季に向けての調整を行ったと話す小笠原

特にモーションキャプチャーを用いて、投球動作を細かく分析し、「効率よく力を伝えられていない部分があった」と自己分析を行った

メジャーリーグでの挑戦を続ける決意

来季が2年契約の最終年であることを踏まえ、小笠原は「DFA(デザインated for assignment)になる可能性もあるため、常に危機感を持たなければならない」と述べ、新たな挑戦に意欲を燃やした

数字の結果よりも、MLBでプレーを続けられることが重要だと、彼は力強く語った

小笠原慎之介選手のインタビューからは、彼のプロとしての真摯な姿勢が伺えます。メジャー挑戦1年目は多くの挑戦や困難があったにもかかわらず、自らの成長を追求し続ける彼の姿勢は、多くの若い選手にとって大いに刺激となるでしょう。来季に向けての明確な目標を持っている点も素晴らしいと感じます。
キーワード解説

  • 中継ぎとは? 他の登板スタイル(先発や抑え)に比べ、試合中に即座に出場しなければならない投手の役割を指します。連続で登板することが多く、調整方法も特異です。
  • ピッチトンネルとは? 打者が球種を見極めるために映像的に捉える地点のことを指し、投手の投球スタイルが打者に与える影響が大きいです。
  • DFAとは? デザインated for assignmentの略で、メジャーリーグのチームが選手を40人枠から外す際に使う措置。選手の人生が大きく動くターニングポイントとなります。

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