この偉業は、選手としての長いキャリアを象徴するものです
中崎選手はこの記録を達成するにあたり、「僕は三振を取るタイプではないので、野手の皆さんが懸命に守ってくれたおかげで、これだけ登板を重ねることができたと思っています」と惜しみない感謝の意を示しました
厳しい道のりを乗り越えて
中崎選手は、2016年から2018年にかけてチームの守護神として活躍し、リーグ3連覇を支えましたが、近年は故障に悩まされていました特に、2019年には右膝、2020年には右上腕の手術を受けるなど、数々の厳しい状況を乗り越えてきました
しかし彼は「球が行かなくなったときに、どう工夫して抑えるかをしっかり考えるようになった」と語り、経験を重ねることができたと振り返りました
若手とのコミュニケーション
最近では坂倉選手など若手選手とのバッテリーを組む機会が増えており、その密なコミュニケーションによって投球の円熟味を増しています51登板を記録した今季は、18年の68登板以来の好成績であり、来季は34歳のシーズンを迎えます
印象に残る初登板
500登板の中で、新たな節目を迎える中崎選手が最も印象に残っている試合は、プロ初登板となった2012年の中日戦ですこの試合で彼は平田良介選手に本塁打を打たれましたが、「ずっと忘れない
“しっかりやらないと”という思いにさせてくれた」と、その初登板の経験は今も彼の心に鮮明に残っています
これからの展望
現在、彼は100セーブ&100ホールドを達成する期待もかかっており、残り3ホールドでその記録に迫っています「500登板は通過点に過ぎない」と語る中崎選手は、「まだまだチームのために」という強い気持ちを持ち続けています
中崎翔太選手の500登板達成は、彼のプロ野球人生の集大成ともいうべき出来事です。長いキャリアの中で、数々の困難を乗り越え、さらに若手選手との協力も促進している彼の姿勢は、今後の球界においても重要なモデルケースとなるでしょう。
キーワード解説
- 通算500登板とは?プロ野球の選手が公式戦に出場した回数のこと。試合への出場の記録であり、選手としてのキャリアを示す重要な指標。
- 守護神とは?野球において、試合終了間際に登板し、試合の勝利を守る役割を担う特に信頼された投手のこと。
- セーブとは?試合の終盤に登板した投手が、リードを守り抜いて勝利に貢献した場合に与えられる記録。
- ホールドとは?試合中にリードを保ちつつ登板した投手が与えられる記録で、勝利に直結する重要な役割を担った証。

