則本選手は2013年の入団以降、6年連続で2桁勝利を達成するなど、楽天のエースとして確固たる地位を築いてきた
しかし、今シーズンは不調に見舞われ、成績は3勝4敗、16セーブにとどまった
則本選手は、昨季に抑え投手として開幕を迎え、32セーブを挙げてセーブ王に輝いたものの、今季は中継ぎへの転向を余儀なくされ、8月には2シーズンぶりに先発登板も果たしたが、2回2失点で敗戦投手となったため、厳しいシーズンとなった
メジャー挑戦の意欲は低め?
則本選手は今シーズンが7年契約の最終年であり、すでに米国の大手代理人事務所であるワッサーマングループと契約を結んでいるしかし、本人は「年齢的にも最後のFA、悔いのない野球人生にしたい」と慎重な姿勢を見せつつ、古巣との残留交渉について「話す機会を設けていただけたら」と言及し、必ずしもメジャー挑戦を目指しているわけではないようだ
則本の“銭闘”せざるを得ない状況
球団関係者によると、則本選手はこれまでの交友関係や家族の事情によって、経済的に厳しい状況に直面しているという元妻には慰謝料や養育費を支払い、再婚した妻には良い生活を提供したいとの思いがあるようだ
そのため、移籍を匂わせることで楽天との残留交渉を有利に進めようとしているとの見方が強い
また、国内では元ヤンキース傘下の前田健太投手(37)が日本復帰の意向を示しているほか、今季FA権を取得した中日の柳裕也投手(31)なども話題に上がっているが、現在の状況では検討する球団は限られているとされている
チームメイトからは「ノリさん、大変ですね」と同情の声が聞かれる一方、則本選手は頭脳を駆使して年俸を上げることも考えているようだ
則本選手のFA権行使は、多くの選手が挑戦を続けるメジャーリーグにおける可能性を示していますが、同時に残留交渉への含みを持たせている点も興味深いです。選手としてのキャリアや家族の事情など、複数の要因が影響を与える中、果たしてどのような決断が下されるのか、注目が集まります。
キーワード解説
- FA権とは?とは、フリーエージェントの権利のことで、選手が特定のチームにとらわれずに他チームと契約ができる権利を指します。
- セーブ王とは?とは、シーズンにおいて最も多くのセーブを記録した投手に贈られる称号のことです。
- 銭闘とは?とは、選手が契約や年俸に関して交渉を行うことを指し、時には厳しい駆け引きが行われることを意味します。

