彼は夏場に岸田監督に直訴して中継ぎに転向
その後、9月15日の再昇格以降、6試合連続無失点の好成績を収めました
椋木は最速154キロを誇る直球を主体に、全試合で奪三振を記録する素晴らしい投球を披露し、クライマックスシリーズ（CS）ファーストステージの初戦でも1イニングを無失点で抑えるなど、その実力を証明しています
彼はルーキーイヤーの22年からその潜在能力を示していましたが、9月末に右肘のトミー・ジョン手術を受け、その後は育成契約に切り替わり、長いリハビリ生活を余儀なくされました
支配下復帰を果たした24年では、10試合の登板で1勝1敗、防御率5.40と、期待された先発投手としては物足りない結果が続きました
椋木自身も、腕の痛みと闘いながら先発としてのプレーに悩みを抱えていました
「スピードとか回転数などの数字は大丈夫でしたが、試合が進むにつれてダルさを感じ、バッターとの勝負よりも投球ゾーンに投げて打ち損じを願う投球になってしまっていた」と振り返ります
打者に頼る投球を嫌い、しっかりと集中できる中継ぎに自ら転向したのです
中継ぎに転向した結果、「やっぱり救援は自分に合っている」と手応えを感じる椋木
彼は自身のポジションを見つけたと語り、来季に向けてさらに進化を目指しています
先発とリリーフ、どちらが重要かという価値観も変わりつつあり、「先発の方が上だという感じがあるけれど、監督も先発からリリーフになって成功している
自分にとって最適な道を選ぶことができた」と話す姿には、自信と覚悟が伝わってきます
オリックス・椋木投手の中継ぎへの転向は、彼自身の成長を促す重要な決断でした。特に、トミー・ジョン手術からの復帰を果たし、状況に合わせた役割に挑戦する姿勢は素晴らしいです。中継ぎというポジションを選ぶことで、彼が新たな実力を発揮する機会を得たことは、今後のキャリアにおいて大きな意味を持つでしょう。
キーワード解説
- トミー・ジョン手術とは？肘の靭帯を再建する手術で、投手にとっては故障からの復帰に行うことが多い重要な手術です。
- クライマックスシリーズ（CS）とは？プロ野球のポストシーズンの一環で、各リーグの上位チームが対戦し、チャンピオンを決定するためのプレーオフです。
- 中継ぎとは？試合の途中でピッチャーを交代し、後を任せる投手のことで、特に試合の流れを変える力を持つ選手です。
