日米通算200勝という大記録を達成した彼は、過去の自分を振り返りながら「チーム内での競争に勝っていかないと、マウンドには上がれない」と強い決意を示した
練習内容は室内ブルペンでの捕手に向けた投球で、最初は半分の距離から始め、その後徐々に距離を伸ばしていった
特に注目されたのは、シーズン中のノーワインドアップ（動作の一部を簡略化する投球法）ではなく、ワインドアップ（通常の投球動作に戻すこと）を試みた点である
ワインドアップは通常、投手が反動を利用してボールを速く投げるために行う
田中選手は右腕の使い方や軸足に体重を適切に乗せることを確認しながら、軽めの力加減で投げた
練習後の取材では、今季を振り返り「1軍の戦力として働けなかった思いが一番強い」と感情を吐露し、期待された2桁勝利を上げることはできなかったが、夏以降の投球は「明らかに良くなっている」とし、努力の成果が現れていると自信を見せた
田中選手は、オフシーズンも練習を継続し、春のキャンプに向けて良好な状態で挑むことを誓った
来季の目標に対しては、再び2桁勝利を理想としながらも「でかでかと言うつもりはない」と謙虚な姿勢を崩さず、まずはチーム内の競争に勝つことが大切だと語った
「1年間コンディション良く投げ続けられるように」という言葉に、来季への意欲を強く感じさせた
田中将大選手の練習再開と来季への意気込みは非常に感心させられるものです。特に、自身のフォームを見直しながら進化し続ける姿勢は、多くのファンや若い選手にとっても勇気を与えるでしょう。競争が激しいプロの世界で再び成功を収めるために、彼がどのように努力するのか引き続き注目していきたいです。
キーワード解説
- ブルペンとは？投手がボールを投げる練習をする場所のことです。ここでは技術を磨いたり、体調を整えたりします。
- ワインドアップとは？投手が投球する際に体を一度後ろに反らしてから前に投げ出す動作のことです。この動作により反動を使い、速い球を投げることができます。
- ノーワインドアップとは？投手が投球動作を簡略化し、足元の位置から直接ボールを投げるスタイルのことです。リズムを崩さずにすばやく投げるために使用されます。
