特に印象深かったのは、彼が入団2年目での試合で経験した捕手の城島健司氏（現球団CBO）とのやり取りだ
和田氏は試合中、思うように投球ができず、「今日はダメだな」と感じていた
そんな状況の中、城島氏がマウンドに歩み寄り、「おい、毅！お前、今適当に投げてるだろ
見たら分かるんだ」と厳しい言葉を投げかけた
さらに、「今日来られないファンもいる
一生に一回しか来られないファンもいるかもしれない
またそういう姿で投げたら、ぶっ飛ばすからな！」と言い、その姿勢が和田氏に深く浸透したという
この経験を通じて、和田氏は「プロ野球は自分だけのためではない
ファンのために全力を尽くさなければならない」と学んだ
彼はその後の22年間、常に全力で投げるという信念を持ち続けることができたと振り返っている
後日、和田氏は城島氏に謝意を示したところ、城島氏はその言葉が実は王貞治会長から受けた助言であることを明かしたという
この話は、プロ野球選手同士の間にある師弟関係の重要性や、選手が求められる責任感を再確認させるものとなった
和田毅氏のエピソードは、単なる選手の成長物語だけでなく、プロスポーツの持つ責任感やファンへの思いを象徴しています。城島健司氏の厳しい指導は、アスリートとしての姿勢を変えるきっかけとなりました。
キーワード解説
- プロ野球とは？野球の最高峰であり、各チームがリーグ戦を通じて優勝を目指す競技です。
- 捕手とは？ピッチャーが投げたボールを受ける選手で、ゲームの戦略的な役割を担っています。
- 投球とは？ピッチャーがボールを打者に向かって投げる行為で、様々な投球フォームや球種が存在します。
