経営判断対現場判断 岡本和真選手の来季の去就に影響か?
今年のシーズンが終わり、プロ野球界が次のシーズンに向けて動き出している中で、巨人の岡本和真内野手(29)のメジャーリーグ挑戦に関する推移が注目を集めています昨シーズン、巨人は優勝を果たしたものの、今回は阪神、DeNAに次ぐ3位で終わり、クライマックスシリーズでも早期の敗退となりました
こうした背景から、岡本選手の去就が大きな話題となっているのです
岡本内野手は5月の試合中に負傷し、その影響で長期間の戦線離脱を余儀なくされました
8月半ばにようやく一軍復帰を果たしたものの、レギュラーシーズンでは69試合の出場にとどまりました
それでも、彼は約3割3分の打率を記録し、その実力の高さを証明しました
岡本選手はメジャー挑戦に向けた意向を明確にし、球団フロントに対してもその思いを伝えています
また、2023年春のワールド・ベースボール・クラシックでの好成績から、多くのメジャー球団が彼に高い評価を持っているとされ、移籍には巨額の契約が伴う可能性も指摘されています
しかし10月21日、全米記者協会のフランシス・ロメロ記者が、岡本選手が今オフのポスティング制度を利用した移籍を見送る見込みであると報じました
ポスティングとは、特定の選手がポジションを持っている球団の許可を得ることで、他球団との交渉を可能にする制度です
この報道には、岡本選手の移籍に対する現場(阿部慎之助監督)とフロントの意見対立が影響していることが指摘されています
フロント側は、岡本選手が海外FA権を行使する前にポスティング移籍を、という意見を持ちますが、監督はチームの戦力維持を重視し、岡本選手の残留を希望しています
今後、岡本選手の動きが巨人チームに与える影響にも注目が集まります
岡本選手のメジャーリーグ移籍を巡る話は、球団フロントと現場の意見が対立していることが明らかになったことが興味深いです。フロントは経営的な観点から合理的な判断をする一方で、現場は選手の実力を重視しているため、お互いの立場が見え隠れしています。今シーズンの成果を元に、来季に向けて良い判断が下されることを期待したいところです。
キーワード解説
- ポスティングとは?:特定の選手が、現在所属する球団の許可を得た上で、他の球団と交渉を行う制度を指します。主にメジャーリーグに移籍する際に用いられます。
- FA権とは?:フリーエージェント権のことで、選手が一定期間在籍した後に、所属チーム以外のチームと自由に契約できる権利を言います。
- 譲渡金とは?:選手がポスティング制度を使って他の球団に移籍する際に、現在の所属チームに支払われる金銭のことです。

