ソフトバンク・山崎琢磨が復帰登板、粘り強い投球で視界を広げる

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◆みやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク9―1オリックス(21日、生目第二)ソフトバンクの育成4年目右腕、山崎琢磨投手(22)が21日のオリックスとの試合において、2番手で登板し、5回を投げて5安打1失点の成績を残した

自らの投球について「真っすぐがまだまだ」と謙遜しつつも、次につながる重要な登板となった

予定より早い登板

この日は予定より早く3回からのマウンドに立つことになった山崎選手

「(登板が早くなると)言われてはいたので、準備はできていた」と語り、早い登板への心理的な準備を整えていたことを明かした

3回には先頭打者に四球を与えたものの、その後は二ゴロ併殺や左飛で無失点に抑えた

粘り強い投球

試合の進行に対して初めのうちは三者凡退はなかったものの、要所を抑える投球を見せた

7回には2本の安打で1点を失ったが、その後のピンチをテーマに挙げていたツーシームでしっかりと切り抜けた

1死一、二塁の場面で、今季1軍79試合出場の麦谷祐介を一ゴロに打ち取った

成長の軌跡

プロ入りからの道のりは決して平坦ではなかった

山崎選手は2022年に右肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、昨季からの実戦復帰を果たしている

昨年10月のみやざきフェニックス・リーグで2軍戦に初登板、今季ファーム非公式戦では26試合に登板し、5勝2敗、防御率2・80という結果を残した

期待と課題

川越英隆投手ファーム統括コーディネーターは、「制球や勝負勘など昨季より成長している

期待の一人」と山崎選手への期待を寄せた

1年ぶりとなる2軍での投球に対し、「シーズン中、できなかったことを試していく」と挑戦者の気持ちで取り組む意向を示した

斉藤和巳3軍監督も、「まだまだ課題が山積している」とした上で、「いい結果を自信につなげてほしい」と激励の言葉を残した

山崎選手の復帰登板は、彼が乗り越えてきた障害を想起させる。トミー・ジョン手術を経て、再び一軍での活躍を目指す姿勢は非常に感動的であり、今後の成長にも期待がかかる。
キーワード解説

  • トミー・ジョン手術とは? これは、肘の靱帯を再建する手術のことで、特に投手が受けることが多い。
  • ツーシームとは? ツーシームは、2種類の回転を持たせたボールで、通常のストレートよりも横に変化することが特徴だ。

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