日本ハム・伊藤大海、プロ5年目にして初の沢村賞受賞

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日本ハム・伊藤大海が初の沢村賞を受賞

プロ野球の日本ハムファイターズに所属する投手、伊藤大海(28)が、シーズンで最も優れた先発投手に贈られる「沢村賞」を初めて受賞しました

この発表は、2025年10月27日に東京都内で行われた選考委員会によってなされ、委員長は堀内恒夫氏が務めました

伊藤は、今シーズン中に14勝を挙げ、2年連続での最多勝獲得を達成しました

また、自己最多の195奪三振を記録し、これにより2冠にも輝きました

伊藤の受賞は、日本ハムとしては2007年のダルビッシュ有以来、18年ぶりの快挙となります

受賞が決まった瞬間、伊藤は「憧れだった賞であり、目標にしてきた賞です

選んでいただき、本当に光栄です

1年間投げてきたことを評価してもらえたことが心から嬉しいです」とコメントしました

昨シーズンは受賞を逃しましたが、今年は登板数、勝率、奪三振数の3項目で基準をクリアし、特にチームで唯一1年間先発ローテーションを守り続けたことが評価された要因です

シーズン終盤にはソフトバンクと優勝を争い、彼は中4日、中5日のタイトな登板スケジュールでフル回転しました

特に注目に値する試合は、8月24日に行われた投手戦で、伊藤は9回を無失点で切り抜け、11奪三振を記録しました

この試合は、延長戦でのサヨナラ勝利へとつながり、リーグ覇者を最後まで苦しめました

新庄監督も伊藤について、「彼だけは休ませることはできません

強いチームを作るためには、一年間通じて彼に引っ張っていってもらう必要がある」と厚い信頼を寄せています

さらに、伊藤は「信じて支えてくれた新庄監督やチームの関係者に感謝しています」と述べました

春のキャンプでは独自の調整法で球数を減らし、肩を消耗させない工夫をしました

これにより、自己最多となる196⅔回を投げ抜きました

チームは2年連続での2位に留まりましたが、来季は2016年以来の10年ぶりのリーグ優勝を目指すとしています

伊藤は「この賞をいただいた喜びを感じながら、さらなる高みを目指して日々のトレーニングに励みます」と今後の意気込みを語りました

伊藤大海選手の沢村賞受賞は、彼の技術と努力が評価された結果です。特に彼の中4日、中5日の登板管理は印象的で、指揮官の信頼を得てチームをけん引しました。この受賞は、プロ野球界における彼の立ち位置をさらに確かなものにするでしょう。
キーワード解説

  • 沢村賞とは?:シーズンで最も活躍した先発投手に贈られる名誉ある賞で、選考基準は登板数、勝率、奪三振数などです。
  • 最多勝とは?:シーズン中に最も多くの勝利を収めた投手に与えられるタイトルで、特に先発投手にとって重要な成果を示します。
  • 奪三振とは?:投手がバッターを三振にする回数を指し、高い数値を記録することは投手の力を示す重要な指標とされています。

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