昨年と一昨年と続けてBクラスに終わったチームの再建に向けて、今回のドラフトでは特に即戦力選手を重視した指名が行われた
即戦力重視で支配下7人中6人が大卒選手を指名
広島は事前に発表していた通り、1位指名では立石正広内野手(創価大)に入札その結果、抽選で外れ、代わりに平川蓮外野手(仙台大)に入札し、交渉権を獲得することに成功した
また、2位では即戦力候補として齊藤汰直投手(亜細亜大)、3位に勝田成内野手(近畿大)、4位には工藤泰己投手(北海学園大)、5位では赤木晴哉投手(佛教大)を指名し、5位まで全て大学卒の選手を選んだ
そして、6位では初めて高卒選手となる西川篤夢内野手(神村学園伊賀高)を指名したものの、7位では再度大卒選手の髙木快大投手(中京大)を選び、支配下選手の7人中6人が即戦力候補の大卒選手となった
育成選手としては、小林結太捕手(城西大)と岸本大希内野手(徳島インディゴソックス)の2名も指名された
1位指名・平川 蓮(ひらかわ・れん)
平川は札幌国際情報高等学校時代には甲子園には出場しなかったが、仙台大学では1年秋からリーグ戦に出場し、3年春からは主力選手として活躍した特に4年秋には打率.378、4本塁打、22打点、13盗塁を記録し、打撃三冠と盗塁王も獲得する活躍を見せた
また、大学日本代表にも選ばれ、非常に高い打撃技術を持つ選手として注目されている
平川の特徴はスイッチヒッターであることであり、左打席でも右打席でも本塁打を打つ能力を持つ
さらに内野と外野両方のポジションを守ることができるが、主に外野での出場が期待されている
1年目からレギュラー争いに加わることが予想されている
2位指名・齊藤 汰直(さいとう・たいち)
齊藤は武庫荘総合高での甲子園経験はなく、亜細亜大学では1年春からリーグ戦に参加した3年春には防御率1.76という数字を記録し、大学日本代表にも選出されるなど、成長を見せている
身長183センチ、体重90キロとスラリとした体格を持つ齊藤は、150キロを超えるストレートとスプリットを武器にし、高い奪三振率を誇る
また、早い段階から広島の先発ローテーションに入ることが期待される選手である
広島の2025年ドラフトは即戦力を重視した選手指名が印象的でした。特に大卒選手が多く選ばれたことから、チームの即戦力補強への期待が見て取れます。平川蓮や齊藤汰直といった選手は、今後のチームに大きな影響を与える存在になる可能性があります。
キーワード解説
- ドラフトとは?プロ野球チームが若手選手を選ぶための制度で、選手が大学や高校からプロに進む際の重要なイベントです。
- 即戦力とは?選手がプロで活躍するために、すぐに試合に出られる実力を持っている選手のことを指します。
- スイッチヒッターとは?左右両方の打席で打つことができる選手のことで、守備においても相手投手の種類に応じて有利に立ち回ることができます。
- 防御率とは?投手がどれだけ効率良く自分のチームを守っているかを示す指標で、数値が低いほど優れた投手とされます。

