ソフトバンクホークス、日本シリーズ制覇を支えた正捕手・海野隆司選手の成長
福岡ソフトバンクホークスが30日、阪神タイガースとの日本シリーズで勝利し、5年ぶり12度目の日本一に輝きましたこの優勝の陰には、今季正捕手の座をつかんだ海野隆司選手(28)の成長があったといえます
試合当日、海野選手は先発出場し、五回まで捕手としての役割を果たしました
その後、延長11回のゲームセットの瞬間、ベンチから駆け寄り、勝利を祝う輪に加わった姿が印象的でした
海野選手は岡山県出身で、2020年に東海大学からドラフト2位でソフトバンクに入団しました
1年目から一軍に帯同するも、チームには7度ゴールデングラブ賞を受賞し、侍ジャパンでも活躍した正捕手・甲斐拓也選手がいました
そのため、海野選手は出場機会が限られ、成長の影が薄いように感じられました
状況が一変したのは昨年のオフ、甲斐選手が読売巨人軍に移籍したことで、海野選手には快進撃のチャンスが訪れました
しかし、それは同時に「結果を出さないと終わり」というプレッシャーを意味していました
シーズン序盤、勝利を投手に届けられない苦しい時期が続きました
周囲からの甲斐選手との比較や、自らの重圧に悩まされました
しかし、正捕手としてマスクをかぶることで、チームの一員として自信を持てるようになったと言います
また、試合前に相手チームの映像をチェックし対策を立てる姿勢も大切にしていました
「体より頭が疲れる」という状況を乗り越え、試合に向けて準備を進めていたそうです
投手とのコミュニケーションを重要視し、具体的な根拠を持ってサインを出し、リードすることを心がけていました
過去の対戦データや、直近の打者の反応、球場の状態などを取り入れ、「行けると思う」ではなく「絶対行ける」という自信をもって伝えることを意識した結果、信頼を得るようになりました
特に、同学年の杉山一樹投手(27)とのバッテリーでも成果が現れました
時にはサインが合わずに打たれることもありましたが、そのたびに話し合うことで、より密な信頼関係が生まれたのです
自信を得た瞬間は9月18日の北海道日本ハムファイターズ戦
杉山投手の好投に感銘を受け、投手を信じることができるようになったと語っています
この記事から、福岡ソフトバンクホークスの海野隆司選手の成長物語を感じました。正捕手としてのプレッシャーの中で、自信を持ってチームを支える姿勢が印象的です。特に、投手との信頼関係を築くための取り組みや、逆境を乗り越える強さが光ります。これからの活躍にも期待が高まります。
キーワード解説
- 捕手とは?捕手は野球のポジションの一つで、投手が投げたボールを受けたり、フライを捕る役割を持っています。捕手は相手の打者と対峙するポジションであり、ゲームの進行において非常に重要な役割を果たします。
- ゴールデン・グラブ賞とは?ゴールデン・グラブ賞はプロ野球の守備部門において、優れた守備を見せた選手に贈られる賞です。この賞は守備力が高い選手を称えるために設立され、選手の評価を高める要因となります。
- バッテリーとは?バッテリーは野球において、投手と捕手の組み合わせを指します。互いに信頼関係を築くことで、試合の戦術やリードが成功しやすくなります。

