ソフトバンク、柳田悠岐の同点弾と野村の決勝弾で日本一に邁進

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ソフトバンクが劇的勝利、柳田の同点弾が流れを変える

【今中慎二の目】◇10月30日 SMBC日本シリーズ第5戦  阪神2―3ソフトバンク(甲子園)この試合、ソフトバンクは8回に柳田悠岐選手の同点2ランホームランにより試合の流れを変え、その後延長11回に野村選手の決勝ホームランで、2戦目からの4連勝を達成し、一気に日本一の座を手にしました

「6回を起点にガラリと流れが変わった

大竹が投げている間は阪神ペースだったが、勝ちパターンの投手リレーに入ったところで逆にソフトバンクに流れが移った」と、ネット裏から観戦していた中日スポーツ評論家の今中慎二氏は振り返ります

阪神先発の大竹選手は、6回までソフトバンク打線に二塁すら踏ませず、無失点でゲームを進めましたが、7回には及川選手がピンチを迎えたものの無失点で切り抜けました

しかし、8回にはプロ野球記録となる50試合連続無失点をマークしていた石井選手が柳田選手に同点2ランを被弾

試合は延長戦へ突入しました

延長11回で阪神ベンチは、初戦で勝利投手となった村上選手をリリーフとして送り出しますが、野村選手に右翼席ホームランを打たれ、決勝点を献上する形となりました

「ペナントレースではDeNAに13ゲーム差をつけての圧倒的優勝を果たし、クライマックスシリーズも無敗で突破した阪神

しかし、石井選手や及川選手は『負けたら終わり』という短期決戦のプレッシャーを経験していないため、特に2点リードの場面でプレッシャーが増していたのだと思います」と今中氏は語ります

攻撃面においても、12球団でトップの136犠打を決めた阪神打線は、送りバントの場面で3度、走者を進められなかった点が試合に影響を及ぼしました

「7回以降、ソフトバンクは毎回走者を出したが、阪神は無安打で重苦しい印象を受けた」と今中氏は指摘します

圧倒的な強さでペナントレースとクライマックスシリーズを勝ち抜き、頂上決戦に進出した阪神ですが、短期決戦での”ウイークポイント”が浮き彫りになった形です

今回の試合では、ソフトバンクの柳田選手が同点ホームランを放ち、試合の流れを変える重要な場面が印象的でした。また、阪神は圧倒的な強さでペナントレースを勝ち進んできたものの、プレッシャーが影響してしまった様子が伺えました。特に、短期決戦においては予想外な結果もあり得ることを示した試合だったと言えます。
キーワード解説

  • ホームランとは?:野球において、打者が打ったボールがフェンスを越え、直接得点できることを指します。
  • 延長戦とは?:試合が同点のまま終了した場合に、勝者を決定するために時間を延長することを指します。
  • ピッチャーとは?:野球でボールを投げる役割の選手で、試合の流れを大きく左右します。
  • プレッシャーとは?:特に緊張感のある場面での心理的な圧力を指し、選手のパフォーマンスに影響を与えることがあります。

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